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レヴの過去
レヴ(17) ♂️
そんな彼の過去から今へと遡るお話。
1. タダで貰った大切なもの _
その時、俺の名前は…まだなかった。
今は両親と一緒に一軒家で暮らしているイカだ。
最近は不登校であり、バトルも充分慣れていない。
両親から『学校に行け』と言われるが話を聞く気がない。
毎日怒られて殴られて蹴られたりされていた。
「もう、やめてくれよ…。」
そう呟き怒鳴っても、誰も何も聞いていない。
明日、バトルに行ってみようかなとも思っている。
俺は未だにぼっちで、何も出来ないゴミのようだ。
その時に目に入った、『パブロ』という武器。
ブキチさんに頼んで、タダで貰ってしまった。
ライセンスとやらがまず知らなかったもので、上手く交渉してもらって、手にいてた大事な『パブロ』だ。
ブキチさんによると『タダで買ったからにはずっと使うでし!、いいでしな?とりあえず☆5まで頑張ってくれでし!』
☆5というプレッシャーを抱えて、早速一試合目を望む…
「は、はい。分かりました…」
2. バトルでの出会い _
今日は待ちに待った、バトルの日。両親には、『バトルをしてくるから、家を出るね。』と伝えてここにいる。
許可など取らずに出てしまったため、すこし不安だが、今はバトルに集中しよう!と思っている。
「…不安だなぁ。」
と抱えながら、バトルポッドに入っていく… _
試合開始と同時に、ランク50超えや、または俺のような初心者も居た。特に怖いのは567ランクがいることだ。
俺は慣れない操作と慣れないブキとともに、塗り進めていった。その時、ランク567の人が目の前に、
俺は怖くて言葉も足も出なかった。
「…ぁあ。。えっと…」
ランク567の人は、何もせず、立ち止まっている。
『えっと、初心者さん…かな?』と優しく声をかけてくれた。
俺は思わず「は、はい。」と答えた。
『私、みどりって言います。よろしくね、まだ操作に慣れてなさそうだし…修行とかする?』
修行までする勇気がなかったので、
「パブロをブキチさんに☆5行くまで使えと…言われて。」
昨日交渉であったことを全て話した。
みどりさんは、真剣な顔でこう尋ねた。
『☆5ね。結構道のりが大変そうだから、私も付いていくね。結構苦しいかもしれないけど、大丈夫かな…?』
「は、はいっ!みどりさんとなら頑張れます。」
思わず、思ったことが声に出てしまった。
『あははっ、面白い子ね。早速行くよー!ついてきてー!』
こうして『大切な人』。みどりさんができた。
そしてパブロ☆5の長旅も…
3. パブロから始まる長旅 _
こうして『世界一のパブロ使い』を夢にして、
みどりさんと修行をすることに…
『そういえば名前は?』とみどりさんに聞かれた。
俺は名前がなかったので、「ない…です。」と答えた。
『うーん…かっこいい名前なら、〝レヴ〟とか、あるよ!』
その〝レヴ〟というワードにすごく心を貫いた。
「それにします!!素敵な名前ありがとうございます…」
本当に感謝でしかない、このみどりさん。運命なのかもしれない。と思いつつ、修行に集中する。
『あわわ、レヴさん!!そこ、危ないから勢いで落ちないでねー!!』
危なっかしいこともありながら、修行は順調だ。
現在は☆3の後半あたりまで、ランクはそこそこ上がった。
勢いで近づき、敵を薙ぎ払う、これが俺なりの倒し方だ。
みどりさんに教わった情報も加え、このようになった。
「みどりさん!!結構キル出来ましたよ!!」
最高キルを叩き出した。 26キルだ。
『おお!!すごいね!!このまま30キル目指してがんばろー!』と上の記録を叩き出すよう頑張ろうと思った。
数日後
俺は☆4の半分まで上達し、30キルも目前ではないかと。
早速 試合開始、やっぱり上になってくると、強い人も増えるな…とも思いつつ、俺は最強なので大丈夫そうだ。
そういえば両親は半年放ったらかしにしたまま。家に帰りたくないのと、どうせ怒られるし、虐待も喰らうから嫌だった。
そして、やっと一個の夢を叶えた。
「みどりさん〜!!30キル出来ました!!」
夢の夢であった。 30キルを叩き出したのであった。
『おー!!すごい!!パブロでそんなキルするの、初めて見たよ。私、レヴさんがすっごく成長してて、(泣)』
ポロポロと、俺の成長をここまで泣いてくれた。思わず俺も一緒に泣いていた。
数日後、みどりさんがしばらく体調不良らしい。
あまり迷惑をかけたくなかったため、1人でバトルをした。
沢山教えてもらって、沢山頑張ってたから、今日だけは休んでほしいと思って、今日もバトルだ。
また、数日かけて、みどりさんの体調が治り、ジュクレンも、☆5に行きそうだった。
『頑張って!!私も精一杯、応援するよ!!』
やっぱり、これは全てみどりさんのおかげだ。
4. 消えた恩人 _
今日もバトルをするぞ、と思って、みどりさんとの待ち合わせ場所で1時間ほど待機しているが、全くみどりさんが来ない。
不安になりつつ電話をかけてみた。
『…』
『ただいまの電話番号は、現在登録されておりません。』
ふと不思議に思い、もう一度番号を確認したが、全て合っていて、もう一度電話をかけたが、出てこなかった。
消えた…?とも思いつつ、街中をあるきまわって、みどりさんを必死に探した。
もうすっかり夜になってしまった頃、ふと横を見るとマンホールがあった。隙間から怪しいおじさんが覗いているような…怖さを抱え、近付いてみた。
〈おお、なんじゃ君!バトルは出来るか?〉
「まあ、多少は出来ます。」
急に話しかけられたので、少しびっくりした。
〈キルはどのくらいかの?〉
「最高で36キルですね。パブロで。」
〈おお!なんということだ、おヌシ、New!カラストンビの4号にならぬか?!〉
「え、えっと、NEW、カラストンビ…?」
知らない人からの歓迎で、どう動じればいいのか、わからなかった。
〈あぁ、ワシの名前をわすれておった…〉
ここから、新たなる試練、ヒーローへの道が…
5. ヒーローへの道 _
〈おお!なんということだ、おヌシ、New!カラストンビの4号にならぬか?!〉
「え、えっと、NEW、カラストンビ…?」
〈そうじゃ、New!カラストンビの司令をやっておる。ワシの名前は『アタリメ』じゃ。好きなように呼んでくれ。〉
「あ、アタリメさん、よろしくおねがいします。」
「えっと、New!カラストンビに入れば良いんですか…?」
アタリメさんという新しい人に出会った。
〈そうじゃ!最近なぁ、オレンジのゲソをしたローラー使いっぽい女の子が、何者かにさらわれてしまって、現在1号と2号に捜索を行ってもらっておる!〉
オレンジのゲソ…ローラー使い…女の子、
俺はすぐに察した。消えたみどりさんの事だと、
「俺、その人に助けられました!!合ってましたらですけど…みどりさんという方です」
〈ほうほう、話は聞いたぞ!恩人なら、助けにいこうじゃないか!〉
「はい、ぜひ!4号?に…」
〈おっほん、おヌシをNew!カラストンビの4号に任命する!!〉
「よろしくおねがいします!!」
こうして、New!カラストンビの4号に任命された。
〈今、1号と2号に連絡をした!早速調査に行くぞい!〉
「分かりました。1号さんと2号さんに、追いつけばいいんですかね?」
〈そうじゃ!あの子らを追ってくれ!今はここにいるとのことじゃ!〉
そういってアタリメさんはマップを差し出してくれた。
〈ワシは腰が辛いから…サポートだけじゃが…〉
本当におじいちゃんだったもので、腰がダメだったらしい。
だから、言葉のサポートや、機能の拡張だけをお願いした。
〈おっと、ここは右へ曲がるんじゃ!〉
色々と指示をしてくれて、パブロ使いからしても安心だった。
ようやく先まで進み、あとちょっとで1号さんと2号さんに追いつくのだ。
〈あと少しじゃ!この先を進めば、あいつらも居るはずなんだが…通信機がちょっとおかしくての、連絡がとれん!〉
通信機の調子が悪く、連絡がとれないということに…
とりあえず今はステージをクリアすることに集中した。
〈そこはの、ボムを投げるんじゃ!〉
「は、はいっ!分かりました!」
パブロには慣れているが、ステージのルール自体がまだ慣れていない、でもみどりさんを救うには、もっと頑張らなくては…
〈おお!お見事じゃ、この先に…1号と2号が居るはず!〉
急いで走り、二人の女の人が立っていた。
《2号ちゃん!多分あとちょっとで4号さんが来るらしいよ!》
(あれ、アタリメのじいさん、いつの間に4号を…)
あの二人は1号さんと2号さんであった。
「あ、あの!!アタリメさんに任命された、4号です!!」
《あぁ!4号くん!よろしくねー♪ あたしはアオリ、いわゆる1号だよ〜で、隣にいるのがホタルちゃん!2号ね!》
(全部言ったじゃん…ま、いかよろしく〜)
「よろしくおねがいします。!」
二人は心優しく出迎えてくれた。そしてみどりさんの事情やさらわれた現場の話など、色々聞いた。そして、
1号さんと2号さんで、みどりさんの捜索に行くことに…
6. 消えた恩人の捜索 _
俺は1号さんと2号さんと一緒に、みどりさんの捜索に出掛けた。アタリメさんは、別の仕事があるらしいので、ここからは1号さんと2号さんと俺だけになった。
《いっくよー!あたしについてきてねー!!》
1号さんから聞いた情報によると、2号さんはとても強いローラー使いらしい。そして1号さんはチャージャー使いらしい。
ローラー、チャージャー、パブロの最強チームが出来た。
(みどりさんとやらはあそこのセンサーの反応場所にいるらしいで〜。)
《なるほどねー!じゃあ、4号、行く?》
「分かりました!1号さんと2号さんはどこへ行くんですか?」
《えっとね〜、オオデンチナマズが今行方不明だから…それの捜索に2号と一緒に行かないとダメなの!だから4号、1人で捜索に行かないと‥》
「そうなんですね、!みどりさんを追ったあと、そちらに行きますね!機械の交換などいりませんか?」
《そうね!一応交換しておこうー》
そうして1号さんと2号と機械の交換をして、1人で捜索に向かった。
「たしかこの先…」
ピピピ!
センサーの反応が強くなっている。
「ここかな…早速いこう!みどりさん、待ってて!!」
こうして、センサーの反応の元までたどりついた。
7. 救うため _
俺はみどりさんを何者からか救うため、1人で捜索に向かっている途中だ。
「ここだ!さあ、入ろう…」
中に入るとそこにはロケットのようなものが置いてあった。中身を少し覗いて見ると、アタリメさんから聞いた、ケバインクのようなものが大量にこべりついていた。
「うえぇ、奇妙だ… 上に進めばいいのかなあ…?」
とりあえず、上に進んでみることに…
上に進むほど、難易度が上がっていく…
「あれ、?オオデンチナマズ…?」
そこには、1号さんと2号さんの探していた、オオデンチナマズが動かないまま、ずっと止まっている。
《あれっ?4号じゃーん!奇遇だね?》
そこには1号さんが居た。
「2号さんは、、、?」
《あ、あれ…?道に迷っちゃったかな、、》
(お、お〜い、1号ー…置いていくなんてひどいで、)
無事に2号さんが後から追いかけてきた。
「あ、2号さんも居たんですね!オオデンチナマズと一緒に、みどりさんの捜索手伝ってほしいです!」
(まあ、見た感じ、オオデンチナマズが後みたいやね。)
《そうだねー!あの子の居場所、結構近いよ。行こう!》
こうしてオオデンチナマズが後になり、3人でみどりさんの捜索に向かった。
ギギギ…ギギ…ギギ。
3人 『?!』
突然変な音が鳴った。
〈お、、ぉ、、1号!2、、号!4号!大丈、、夫かの?〉
途切れ途切れだが、アタリメさんから連絡が来た。
〈み、、、どりがや、、ば、いぞ、、!〉
《じいちゃん!どうした?あっちの仕事は?》
〈もう終わったぞい!、、お、機械の調子が良くなったの‥〉
アタリメさんも向こうの仕事が終わり、全員揃ったところで、怪しい大きなクマのようなものがたっているようにみえた。
〘よく来たな。いまはホログラムの姿で君たちにご対面している。みどり、を拐ったのはワタシだ。〙
〈なにっ?!クマサン!!〉
どうやら『クマサン』という人物がみどりさんを拐った。
8. クマサン _
〘よくぞ来たな。ありがたく感謝する、『キホン』の、『キ』。物事はすぐにキレイにする。 じゃあお前らもキレイにしなければいけない。〙
「キホンの…キ…、?」
《そう!この世界ね…キホンっていう3つのルールに縛られてしまっている人がいるの!キホンのホ、やンはなんだっけ… 忘れちゃった!》
(忘れたんかい。とりあえず、みどりさん救うよ)
「わかりました!!!」
〘騒がしい…潰してしまおう。 この世界をケバインクに染めるんだ!!そうして、そうして…街を…穏やかに…〙
(クマサン、あんた 結構判断間違っとるよ)
〘…間違ってはいない。私の判断は正しい。 さあ、行け。"みどり。"〙
『……』
「みどりさん……?」
そこには片目がケバインクで染まって居た、明らかにみどりさんではない…けど……クマサンに感染させられてしまったようだった。
(あちゃー、これは感染してもうとる…!)
《こうなったら倒して記憶を取り戻すしかないね!先にみどりさんを倒してて!私たちは…ちょっとクマサンを追うよ!!》
こうしてみどりさんと戦う決意をした。
9. 決戦 _
『………』
バサッ
「?!」
オレンジ色に光るローラーが、勢い良く、俺の元に降りかかった。
「ッッッ……」
カンッ!
「お願い…戻って…」
俺はとっさにパブロでガードした。
『……ご、め……ん……やら……ない……と、、!』
バサッ シュッ、 ドンッ!
動きがとても素早く、追い付けない。
「みどりさん!! …?!」
ドサッ
みどりさんが上から降ってきて、床に押し倒された。
『…………あ"ぁ"ぁ"ぁ"…!』
「落ち着いてください…、」
俺は照れながらもそっとみどりさんを抱きしめた。
次第にみどりさんについていたケバインクが剥がれ落ち、
いつものみどりさんへと戻ったのである。
『………』
「これで…救えたのかな…。」
俺はみどりさんをかついで、アタリメさんの元へ持っていった。
「アタリメさーん…!みどりさん戻りましたよー!」
〈おお…!それはよかったのじゃ!〉
《おーーい!!みんなー!!!》
(あいつ…逃げてもうたで…)
〈ふん…戻されることは想定されていた可能性があるんじゃな…これが…〉
(あー…なるぼどねぇ…どうしよか。)
「このまま置いておいたら、被害はあるんですか…?」
〈そうじゃな…ケバインクを撒き散らしてバンカラ街が潰れてしまうかもしれないんじゃ!〉
「なるほどですね…だったら倒すのが適切だと…」
〈そうじゃ!今から行くぞ!!〉
(ちょ、じーちゃん…戦えないくせに無茶振りはやめぇって…)
アタリメさんの指示で、クマサンを倒しに行くことに。
10. 世界を救う _
〘あれほどやって、まだ来るのか。 でももう少しで世界は私のモノだ。〙
〈お、お主!!それだけはやめるんじゃ!!〉
〘うるさい。私は私の使命を果たすためにやるんだ。〙
シュッ
(4号ー!頑張ってやー!)
「おっとっと…」
〘……〙
ドンッ
「…?なんだこれ……金イクラ…?」
〈お主!それは金イクラじゃ!数個集めてクマサンにぶつけるんじゃ!!〉
「なるほど…」
シュッ スパッ
華麗な動きをかまして、金イクラを順調に集めた。
「これを… えいっ」
ドーーーンッ!!
〘ッ………やるではないか。〙
スッ…
「あれ…遠くなった…? 金イクラがまた…」
《大体こういうやつって3パターンあるよn(((((》
(メタいこと言わんで…)
「うーん………次は5個か…」
スッ スパッ シュッ
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる…
「?! なんか回ってる…?」
「おっと……落ちそう…」
不安定ながらも、5つ集め、またぶつけた。
ドーーーンッ!!
〘………次はもう許さないぞ。〙
「うわあああ!!」
かなり激しくなっている。 奈落に落ちそうだ。
《4号ーー!!頑張れーっ!!》
(4号なりに頑張るんや、イカよろしく〜。)
「は、はい!」
シュッ タッタッタッ
「……よし。」
ドーーーンッ!!!
パラパラパラパラ………
(あれ、クマサンが崩れていっとるよ。)
「…!」
《わあ…!》
〘………お前たち………よくも……私の…………〙
「き…消えた……」
クマサンは跡形もなく綺麗に散っていった。
丁度みどりさんも目覚めたらしい。
11. 救えた未来 _
速報です。 先日、オルタナからクマサンと言う謎の人物が消え去った件で…………
《なんかニュースにもなってるみたいだね!!》
(そうみたいやね。)
《そんじゃ!4号、ありがとう!無事みどりさんも救えたし、クマサンも倒せたし…大勝利♪って所!》
「いえいえ、こちらこそ…」
(そうやね〜、お疲れ様〜。 ここはいつでも開けてるから気になったらまたおいで。 そんじゃ、お幸せに♪)
トンッ
軽く肩を押された。
こうして俺は世界を救うことが出来て、みどりさんとも仲良く暮らすようになった。
そして時は進み、俺は高校生になって、口調も変わった。
『レヴくーん!!おはよー』
「みどり、おはよ。」
俺達は付き合うことも出来て、今はとても幸せ。
これからも、 一緒がいいな。
はじめましてこんにちは
レヴの過去を制作していますのせせです🖐️
実際YouTubeをやっております。
今回は始めての投稿なので低クオですがお許しください
それでは…