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リア友へ〜いつか、当たり前に笑えるように〜
ミユ、、、リア友(本当の名前ではない)
私/彩、、、主
ミユへ
あの頃、あなたの笑顔はどこかぎこちなくて、
話す声も、歩く足音も、いつも控えめだったね。
教室の中で、誰にも気づかれずに泣いていたこと、
気づかないふりをしていた人がたくさんいた。
でも私は、ちゃんと見てたよ。
だって私にはわかったから。
あなたが毎日、どれだけ頑張っていたか。
泣かないように、壊れないように、耐えていたのを。
本当は、誰かに助けてって言いたかったよね。
でも言えなかった。
私がもし逆の立場だったら、同じように黙ってたと思う。
だから、あの日、あなたのそばに行くと決めたの。
声をかけるのは怖かったけど、
「あなたの味方だよ」って伝えたかった。
覚えてる?
トイレで泣いてたあなたに、私がハンカチを渡した日。
「泣いてもいいよ。でも、もうひとりで泣かないで。」
そう言ったとき、あなたが小さくうなずいたのが、私には奇跡のように思えた。
それから少しずつ、あなたは変わった。
小さく笑ってくれるようになって、
やがて声を出して笑えるようになって、
気づいたら、あなたのまわりにも笑顔が戻ってきてた。
本当は、あなたがすごいんだよ。
私はきっかけを渡しただけ。
そこから前を向いたのは、あなた自身だから。
でもね、私はずっと思ってる。
あのとき声をかけて、本当によかった。
だから今、改めて伝えさせてください。
ミユ、出会ってくれてありがとう。
笑ってくれて、ありがとう。
生きててくれて、ほんとうにありがとう。
これからも、私はあなたの味方です。
どんなに時間が経っても、ずっと、ね。
当たり前のように笑える毎日が、
あなたにずっと続きますように。
彩より
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目次
- 1......とあるベンチの上で
- 2......短編集(1話完結)
- 3......###桜色の約束
- 4......###恋の予感
- 5......###秋の風に揺れる思い
- 6......### 春の風に乗せて
- 7......### 深夜の訪問者
- 8......### 霧の中の囁き
- 9......### 影の中の光
- 10......### 風の音
- 11......### 影の中の真実
- 12......### 月影の森
- 13......### 星の彼方の約束
- 14......### 風の音が告げる恋
- 15......灯るまで
- 16......君が灯す場所
- 17......静かな決意
- 18......隣の部屋
- 19......時の狭間に消えた面影
- 20......あと一通だけ手紙が届くなら
- 21......活動休止について【本編じゃないです!でも見て下さい!】
- 22......復活!【本編じゃ無いです】
- 23......春になったら、また会おう。
- 24......どれほど救われたでしょう
- 25......夜を歩く人
- 26......明日、教室に僕はいない
- 27......音のない家
- 28......鳥のさえずり
- 29......霧の中の約束
- 30......あの春を覚えている
- 31......太宰治風小説①
- 32......リア友へ〜いつか、当たり前に笑えるように〜