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リア友へ〜いつか、当たり前に笑えるように〜

ミユ、、、リア友(本当の名前ではない) 私/彩、、、主
ミユへ あの頃、あなたの笑顔はどこかぎこちなくて、 話す声も、歩く足音も、いつも控えめだったね。 教室の中で、誰にも気づかれずに泣いていたこと、 気づかないふりをしていた人がたくさんいた。 でも私は、ちゃんと見てたよ。 だって私にはわかったから。 あなたが毎日、どれだけ頑張っていたか。 泣かないように、壊れないように、耐えていたのを。 本当は、誰かに助けてって言いたかったよね。 でも言えなかった。 私がもし逆の立場だったら、同じように黙ってたと思う。 だから、あの日、あなたのそばに行くと決めたの。 声をかけるのは怖かったけど、 「あなたの味方だよ」って伝えたかった。 覚えてる? トイレで泣いてたあなたに、私がハンカチを渡した日。 「泣いてもいいよ。でも、もうひとりで泣かないで。」 そう言ったとき、あなたが小さくうなずいたのが、私には奇跡のように思えた。 それから少しずつ、あなたは変わった。 小さく笑ってくれるようになって、 やがて声を出して笑えるようになって、 気づいたら、あなたのまわりにも笑顔が戻ってきてた。 本当は、あなたがすごいんだよ。 私はきっかけを渡しただけ。 そこから前を向いたのは、あなた自身だから。 でもね、私はずっと思ってる。 あのとき声をかけて、本当によかった。 だから今、改めて伝えさせてください。 ミユ、出会ってくれてありがとう。 笑ってくれて、ありがとう。 生きててくれて、ほんとうにありがとう。 これからも、私はあなたの味方です。 どんなに時間が経っても、ずっと、ね。 当たり前のように笑える毎日が、 あなたにずっと続きますように。 彩より