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友達作り⑳みんなでサプライズ大作戦!
星
放課後。私たちは教室の机を囲んで、さっそく作戦会議を始めた。「サプライズ大作戦、その一! クラッカーでお祝いする!」リーダーシップを発揮するモモちゃんが、ノートを広げて声をあげる。「クラッカー?」カナちゃんが不思議そうに首を傾げた。「普通はそうでしょっ! はい次っ! みんなでプレゼントを渡す」「えっ、エッソ(液晶?それとも一緒?)のプレゼントって……みんなで一気に渡すの?」「そうよっ! ま、それはいいじゃないっ! 次! 二人に前に出てもらって、感想とか、気持ちを言ってもらいます!」「え〜、その時私たちは何するの〜?」「もうっ! それは後で!」質問攻めにしてくるカナちゃんに、モモちゃんはだんだんイライラしながら説明を続ける。「早速、準備する?」「え、もう?」「早くない?」「ていうか、いつするの?」みんなで「う〜ん」と顔を見合わせる。「なら、来週の月曜日はどう?」奈々の提案に、みんなの顔がパッと明るくなった。「そうだね!」「じゃ、さっそく買い物だー!」「「「 おー! 」」」月曜日。「準備はOK?」「うん」ついにやってきた、サプライズパーティー当日。作戦は、モモちゃんの家のリビングに二人を呼び出して、一気に驚かせるというものだ。「うまくいくかな?」「大丈夫だよ」「無理無理、緊張する!」「ちょっと、静かにして! 今?」みんなでリビングのドアの裏でこそこそと話していると、『ピーンポーン』静かな家に、玄関のチャイムが鳴り響いた。「じゃ、奈々ちゃん、二人を連れてきて!」「うん……!」奈々は足音を忍ばせながら玄関へと向かい、ガチャリと扉を開けた。「おはよ!」「おはよう、奈々ちゃん」そこには、李央くんと空ちゃんが仲良く二人で立っていた。「あれ? みんなもう来てるの? 遅れてごめん!」「大丈夫だよ、入って入って!」「では、失礼します」「どうぞー」奈々が二人をリビングへと案内する。空ちゃんたちは「なぁに? 連れてこられて」と不思議そうに首をかしげながら、ドアを開けた。「パッカーン!!!」開けた瞬間、リビングに大きなクラッカーの音が鳴り響いた。色とりどりのテープが舞い散る。「何これっ!」空ちゃんは驚いて目を丸くしている。(よし! 驚いてる! 大成功……!)奈々が心の中でガッツポーズをして、もう一人の主役である李央くんの方へ目を向けた。(あれ……? 李央くんは……?)「…………」李央くんは、驚いたというよりも、顔から血の気が引いたような酷い顔をして立ち尽くしていた。体が小刻みに震えている。そんな李央くんの異変に気づき、空ちゃんが慌てて彼の背中を優しくさすった。「ちょっと、何してるの!?」モモちゃんが不思議そうに声をかけると、空ちゃんは今までに見たこともないような怒った表情で、モモちゃんをキッと睨みつけた。「な、何……?」モモちゃんが恐る恐る聞き返す。すると、空ちゃんは激しい口調で言い放った。「どうしてクラッカーなんか鳴らすのっ!? 李央がクラッカートラウマなの、知らないのっ!?」「えっ……」その場にいた全員の動きが、ピキッと凍りついた。せっかくのパーティー部屋が、一瞬で冷たい空気に包まれる。「大丈夫? 李央、いこう」「……びっくりした……ごめん……」「もう帰るから!」空ちゃんは怒りで肩を震わせながら、李央くんの手を引いた。二人はくるりと背中を向けると、玄関のドアを大きな音を立てて強く閉め、出て行ってしまった。(そんな……どうしよう、どうしたらいいの……?)残された奈々たちは、散らばったクラッカーのテープの中で、ただ呆然と立ち尽くすしかなかった。