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動物園育ちの小さな飼育員 ⑤
私は、夜崎 篠(うざき しの)。17歳の女の子。私には双子の彗星 なつ(すいせい なつ)と、妹の神河 柚葉(かみかわ ゆずは)ちゃんがいるの。あっという間に7日間の帰省?は終わり。今日の夕方には帰る。そうそう、猫ちゃんたちは目がちゃんと開いたよ。
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「お姉ちゃんたち、今日はお姉ちゃんたち、帰っちゃうんでしょ?だから今日は遊園地に行かない?それも空港の近くの遊園地。ダメかな?」
柚葉が珍しく今日の予定を立ててくれた。
「柚葉、いいよ。じゃあ風雷遊園地に行こうか。思いっきり遊ぼうね」
「は~い!」
柚葉が用意をしてくれた。私たちは帰る用意をしないと、、、。はぁ。やっぱり、柚葉と会えないのはさみしいな。帰りたくないけど動物たちも心配だし、帰らないとだね。
「そうだ!ねえねえ柚葉ちゃん。私たちのグループラインに入る?そうしたらお互いの状況とかがわかるじゃん!」
「篠姉ちゃん天才!そうしよう!」
私たちはいつでも連絡が取れるようになった。ようし、今日は思う存分遊ぶぞ~!
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へぇ、ここが風雷遊園地か~。家の近くにあったけど初めて来た
「ねぇ、なつ。ここの遊園地に来たことないよね?」
「うん、そのはずだけど、、、」
「お姉ちゃん、お姉ちゃん、、、」
私は知っている人がいるところに指をさした。
「あの子と行ったことある気がする。なんて言う名前かは忘れたけど、、、」
「私もそんな気がするよ。あっ!近所の花梨(かりん)じゃない?小さいころよく遊んだじゃん」
「確かに!そうだ、その子だ!」
そうだった。近所の花梨だ。私は5歳で動物園の飼育員としてなつと離れたけど、花梨とは別れる時までずっと遊んでたんだ。でも私は沖縄県で、なつは北海道に行っちゃったから花梨ともう15年ぐらいあってないんだった。
「お姉ちゃんたち、、、。早く遊んでよぉ!時間が無くなっちゃうでしょ?うえーん、うえーん」
私たちは花梨のことで柚葉のことをすっかり忘れていた。そして、私たちが帰ってきてから柚葉が初めて泣いた。これはまずいと思った。
「ごめんね、ごめんね。でも一つだけいい?花梨に話しかけたいの。お願い!」
すると柚葉がびっくりとした顔で答えた。
「えっ?花梨姉ちゃんのこと知ってるの?私にとって、篠姉ちゃんたちがいない間のお姉ちゃんみたいな存在の人なの。お姉ちゃんたち、そうと決まれば早く花梨姉ちゃんに話しかけに行こう!」
まさか、花梨のことを知っているとは思わなかった。話しかけようと近づいた瞬間に向こうのほうが先に、
「あっ、柚葉ちゃんじゃない。柚葉ちゃん、そこにいるお姉ちゃんたちはだぁれ?教えて~!」
「このお姉ちゃんたちのこと、知らないの?花梨姉ちゃん5歳ぐらいの時に遊んだことがあるんだって!」
「ん?もしかして、、、篠となつ?えっ!?本当に篠となつなの?キャーッ、嬉しい。もしかして、、、柚葉ちゃんのお姉ちゃんが篠となつなの?久しぶりだね、篠となつ!」
本当に花梨だった。花梨が私たちのことを覚えていたんだと心の中で喜んだ。そして、
「花梨、久しぶり。今日さ、一緒に回ってもいいかな?花梨もいたほうが楽しいじゃん?」
「本当にいいの?やったー!」
この後は花梨に柚葉に会うためにこちらに帰ってきたこと。今日にはもう帰らなければならないこと。などなど丁寧に教えた。そしてあっという間に帰る時間になってしまった。信楽動物園にはお父さんのほうのおばあちゃんたちがいるし、なつの天野動物園にはお母さんのほうのおばあちゃん立ちがいる。でも、柚葉と会えないのは本当にさみしい。
「柚葉、こんな短い7日間の間にいっぱい遊んでくれてありがとう。お母さん、お父さん。私たちを暖かく迎えてくれてありがとう。そして花梨、急に話しかけたけど一緒遊園地を回ってくれてありがとう。私たちはこの7日間は絶対に忘れないよ。じゃあ、さようなら」
私たちはそう言って猫と共に飛行機に乗り込んだ。
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篠視点のメール
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<「本当に遊んでくれてありがとうね、柚葉」
「私こそ遊んでくれてありがとう。お姉ちゃんたち。(柚葉)」>
「本当に楽しかった~。本当は帰りたくない、柚葉ちゃんともっと遊びたいけど、、、。もう飛行機に乗り込んじゃったから、、、。あ~、次に会うときには柚葉ちゃんは大きくなっているんだろうね(なつ)」>
もう、みんなそんなこと言わないでよ。さみしくて飛行機の中で号泣しちゃったじゃん。乗務員さんにも迷惑かけたし、、、。もう、早く帰りたいよ。うえーん、うえーん
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なつ視点のメール
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「本当に遊んでくれてありがとうね、柚葉(篠)」>
「私こそ遊んでくれてありがとう。お姉ちゃんたち。(柚葉)」>
<「本当に楽しかった~。本当は帰りたくない、柚葉ちゃんともっと遊びたいけど、、、。もう飛行機に乗り込んじゃったから、、、。あ~、次に会うときには柚葉ちゃんは大きくなっているんだろうね」
あ~、もう嫌だ。早く柚葉ちゃんと遊びたい、そして花梨とお話ししたい。早く帰りたいよ~。もう、帰りたくなくて降りたくてトイレの中で号泣したよ。早く、早く。柚葉と篠に会いたいよ、、。