公開中
『オールトの雲』第二話
メイドの一人称はわたくしですが私と表記されています
「メイドちゃん!って何でここに?」
「テラル様が消えてしまい探しに来ました」
「なるほど…って誰?」
「この子の名前は|神聖 彩希《しんせい さき》で、氷や宇宙…って言ったら壮大だけど
操れるわ。そして立派な私のメイドちゃんよ」
照れながら|彩希《メイド》は言った
「立派なメイド…ありがとうございます。テラル様。そちらの方は?」
「私を助けてくれた秋原みらとさんよ」
「そうなんですか。みらと様ありがとうございます」
「いえいえ(。>﹏<。)」
「それでテラル様はまた|輝きの国星《シャイン・ワールド》に戻るつもりなのですか?」
「もちろんよ!あんなお父様にやられっぱなしはヤダ」
「そうゆうと思ってました。なのでそこの丘に宇宙船を用意してきたのです」
すごいじゃない!
やっぱ気が利くわ
でも…
「時間が足りない…」
「いえ私には案があり…」
「聞かせて頂戴」
「はい!まずここから出発し太陽に行き、|太陽《サン》エネルギーを取ります」
「燃えタヒんじゃうよ」
みらとさんはゾッとしていそうな顔で言った
「みらと様。|輝きの国星《シャイン・ワールド》は|ここ《地球》よりも発達していますので
寒くても熱くても大丈夫な服が宇宙船にあります」
「え?すごい!」
「そして水星に行きワープ機能を付けてもらいます」
「メイドちゃん。水星を先に行ったほうが順番的に良いんじゃないの?」
「それは|太陽《サン》エネルギーがないとワープ機能を付けるのが難しいのです」
「なるほどね」
「話しに戻ります。次に木星に行き、食料などを補給します
次に海王星に行き、防御性能を上げてもらいます
そしてワープ機能でオールトの雲まで行きます」
「…ということです」
「でも本当にできるの?」
「メイドちゃんの言う事は大体正しいわ。だからこの計画で行きましょう!」
「でも|私《わたくし》はテラル様のお父様のせいでついてはいけません…
なので太陽でまた会いましょう。では失礼します」
ほんと良いメイドちゃんだわ
「じゃあみらとさんコレでさよならだわね」
「え?僕も行く流れでしょ!」
「行く気なの!?」
「もちろん!こんなすごいこと聞いちゃったんだから」
「でも危険ですし…もしかしたらあの災厄なこともあなたに襲いかかるわよ?」
「承知の上で言ってるの」
この顔…絶対に引き下がらないだろうな
「分かった。でも私の指示に従ってね」
「もちろん」
「じゃあ準備して丘へ行きましょう!」
「了解〜!」