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いっしょに 。
「 ねぇ 、 目黒 」
目黒「 はい ? 」
「 いっしょに 、 飲んでもいい? 」
目黒「 … こっちはもともとそのつもりですよ 」
目黒「 話聞くって言ったでしょ 、 俺約束は守ります 」
「 … へへ 、 ありがと 」
目黒「 うわ 、 そいつクズですね 」
「 … うん 、 そうなのかなぁ 、 」
目黒「 当たり前でしょ 、 恋人捨てるやつなんか 」
「 でもさぁ 、 忘れられないんだよ … いうて振られたの今日だけどさぁ 」
「 それでも好きだったからさぁ 、 … クズって言いきれなくて 、 」
「 微妙に諦めきれないしさ 、 もういいやってできないの 」
「 諦め悪いよね 、 俺 笑 」
目黒「 そんなもんですよ 、 ゆっくりでいいんです 」
目黒「 忘れたくないなら忘れないで心の片隅にでも置いておけば 」
「 … ありがと 」
目黒「 ふふ 、 舘さんがそんなに夢中になれる人ってどんな人なのかなって最初は思ったけど 」
目黒「 もしかして舘さんってクズ男とか引っかかっちゃうタイプ ? 笑 」
「 んー … てか俺ゲイだし 、 なんかヤリチンみたいなひとはちょいちょい捕まってるよ 」
目黒「 まぁ舘さん単純だし素直だし 、 捕まえやすいかもね 笑 」
「 それ褒めてないよね 」
目黒「 素直って結構褒め言葉でしょ 」
「 … てかゲイってこと驚かないんだね 」
「 みんな割と引くかヤるかなのに 」
目黒「 それ舘さんに男見る目ないだけじゃない ? 笑 」
「 そぉなのかなぁ … 」
目黒「 要するに異性に恋する人かヤリチンのクズしか好きになったことないってことでしょ 」
「 目黒って結構ずけずけ言うよねぇ 、 まぁ確かにそうだけど 」
目黒「 はは 、 認めてるし 」
「 俺に見る目がないのは認めるしかないもん 、 振られた経験いっぱいだから 笑 」
目黒「 … もったいな 、 舘さん振るとか 」
目黒は頬杖をついて俺を見つめた後 、 真顔でそう言った 。
「 ありがとね 、 目黒がそういうならそうかなぁ 」
「 それにしても目黒イケメンだよね 、 恋人いっぱいいるんだろうなぁ 」
目黒「 それ浮気でしょ 笑 」
「 … ちょっとやってそう 」
目黒「 俺そんなクズじゃないよ 笑 」
「 ふふ 笑 」
「 だからぁ 、 なんでみんなすぐさぁ? 」
目黒「 結構酔っちゃったね 、 もう帰ろ ? 」
「 やだ 、 」
目黒「 あ 、 終電逃してる … 」
目黒「 舘さん最寄りどこ ? 」
酔った頭で最寄りを伝えると 、 目黒は携帯を操作して首を振った 。
目黒「 まぁまぁ遠いね 、 今日どうするの ? 」
「 んー 、 そこらへんで寝てればいいんじゃない ? 笑 」
目黒「 ダメでしょ 、 風邪引くよ 」
「 … そんな心配してくれた人ぜんぜんいなかったよ 」
「 いーよいーよ 、 雨降ってないし 」
目黒「 それじゃヤリチンに捕まっちゃうよ 」
「 何回かあったし 、 別にいーよ 」
俺がそう笑ってぱたぱたと手をふると 、 目黒はふっと微笑んで言った 。
目黒「 じゃあ 、 俺の家来る ? 」