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私のお兄ちゃんは【国宝級イケメンアイドル】!?
ここなっつ
第7話:本日の妹は、ばぶちゃんにつき。
ことの始まりは、私がリビングのソファでうたた寝をしてしまったことだった。
最近、学校のテスト勉強で少し寝不足が続いていたせいか、お気に入りのクッションを抱きしめたまま、完全に意識を飛ばしてしまっていたらしい。
「……ん……」
ふと目が覚めると、視界がピンク色のモコモコした何かに覆われていた。
ゆっくり体を起こすと、私の体にはこれでもかと何枚もの毛布が掛けられており、さらに頭の下には、いつの間にか可愛いキャラクターの枕が敷かれている。
「あ、起きた? ばぶちゃん、よく眠れた?」
目の前にいたのは、JO1の川西拓実だった。ふにゃふにゃとした100点満点の笑顔で、私の頭を優しく撫でてくる。
「拓実にぃ、ばぶちゃんって呼ばないで……。てか、この毛布の量なに?」
「だってここな、寝顔が完全に赤ちゃんやったからさ。蓮くんと『風邪引いたらいかんね』って言って、みんなで毛布持ち寄ったんよ」
見ると、隣には川尻蓮が座っていて、私のために温かいミルクココアをフーフーと冷ましてくれていた。
「はい、ここな。まだちょっと熱いから、ゆっくり飲んでね」
「蓮にぃ、ありがとう……って、だから扱いが赤ちゃんすぎるってば!」
「あはは、可愛いからいいの」
蓮にぃが目を細めて笑うと、キッチンから良い香りと共に、INIの木村柾哉と後藤威尊がやってきた。
「ここな起きたの? ちょうど良かった、はい、あーん」
柾哉にぃがスプーンですくい上げたのは、細かくすり下ろされたリンゴだった。
「え、柾哉にぃ、私これ普通にシャキシャキ食べられるよ!?」
「ダメだよ〜、寝起きは胃に優しいものじゃないと。ほら、威尊が頑張ってすり下ろしたんだからね?」
「そうやでここな! 栄養満点、愛情満点やからな。ほら、あーん!」
威尊にぃにキラキラした目で見つめられ、断りきれずに口を開けると、シャリシャリとした甘いリンゴが口に広がる。美味しい。美味しいけど、絵面が完全に離乳食である。
「なになに、ここな、起きたの?」
そこに、JO1のプリンス・白岩瑠姫と、金城碧海が入ってきた。
瑠姫にぃは私の前にしゃがみ込むと、私の前髪が目にかからないように、持ってきた可愛いイチゴのヘアピンでパチン、と留めた。
「うん、これで可愛いお顔がよく見える」
「瑠姫にぃ、これ外でつけられないやつ……」
「家の中だからいいの。なぁ、碧海?」
話を振られた碧海にぃは、ポーカーフェイスのまま、そっと私の背中に「トントン」とリズミカルに手を当て始めた。
「……寝不足なんだろ。もっと寝てていいぞ」
「碧海にぃ、そのトントンは本当に赤ちゃんを寝かしつけるやつだから……っ!」
不器用な優しさに包まれて私が悶絶していると、さらにINIの年下組とボーカル組が乱入してきた。
「あ! ここなが赤ちゃんになってる! 洸人くん見て、めっちゃ可愛い!」
松田迅がはしゃぎながら、私の両頬をぷにぷにと突っついてくる。
「おい迅、あんま突っつくなよ」と言いつつ、西洸人も「……まぁ、確かにちょっと小さくて赤ちゃんっぽいな」と、私の頭を優しくわしゃわしゃと撫で回した。
「ここな、これ俺が選んだ超柔らかい素材のクッション。使いな」
「こっちゃん、喉痛くない? 痛かったら俺が子守唄歌ってあげよっか?」
藤牧京介と髙塚大夢の2人が、過保護全開で両サイドからクッションを詰め込んできたり、声をかけてくれたりする。
「うわぁ、ここな、なんか雛鳥みたいに囲まれてるなぁ(笑)」
池﨑理人が大口を開けて笑うと、佐野雄大が「よし、じゃあみんなでここなをハグする会、開催しよか!」と両手を広げた。
「ちょっとみんな! 近い、近いってばーーー!」
22人の圧倒的な包容力と「可愛い!」の嵐に包まれて、私の顔は真っ赤。
学校では「しっかり者のここなさん」なんて言われてるけど、この家でお兄ちゃんたちに囲まれている限り、私は一生、彼らの可愛い「ばぶちゃん」から卒業できそうにない。
(第8話 へ続く)
この次が忙しくて書けそうにないです…泣
まぁ気長に待っていてください!泣