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くそネミフレンチトースト
「あ、あ、あかーしが死んでるー?!」
日曜日の午前五時頃。
一月に入り、雪が2、3㎝ほど積もった頃だった。
木兎さんの身に早起きがしたいと言う謎現象が起きていた。木兎さんが起きた瞬間意味のわからない言葉を叫びながら家中の廊下を走り抜けていく、それも休日に。勿論、黒尾さん、赤葦さん、僕も巻き込まれて起きてしまう。はあ、何故一緒に暮らす…なんてことに同意してしまったのだろうか。
う゛ぅ … 寒い
掛け布団をとった瞬間に、冷たい風が肌に触れる。
にしても、僕の耳に入ったのは「赤葦さんが死んだ」と言う面白くもない言葉だった。
勿論、本気にしているわけではないが、
本気だったらとんでもない。
僕は慌てて…というほどではないが何時もより早く眼鏡をかけては階段を
下った。
「さっぶっ!凍えじぬ!」
一階へ降りると、リビングに温かくなっていた炬燵と、その中に入って死んだように寝ている赤葦さん。赤葦さんを心配しながらも炬燵の中に入っていく黒尾さんと、木兎さんがいた。
「ぉわっ!ツッキーおはよー!!」
「ツッキーおはよ〜」
僕は敬語で同じように挨拶を交わして、赤葦さんが息をしているかを確認した。
「息してますよ」
黒尾さんが安心したようにため息をつくと
「あかーしも疲れてるんだなあ〜」
と、木兎さんらしくない、やけに素直に真実を受けとめた。
僕と、黒尾さんは、そのことに関心しようとした隙に赤葦さんをどうにかして起こそうとしているのか、頬をつねったり揺さぶったりとして
赤葦さんの睡眠を邪魔するかのようにちょっかいをかけている。
「ん゛ん゛…ぁ…うぁ、はよぉございます…」
「あかーし!!おはよー!!!」
赤葦さんが起きたことが嬉しかったのか、ウキウキでキッチンに向かう。
僕も、コーヒーを淹れようと、ゆっくりとついていった。
「コーヒー淹れました。どうぞ」
全員分あるコップを2個ずつにわけて炬燵へと持っていく。
その頃に作り終えたのか、木兎の料理の匂いが家中に広がる。
「はい!あかーし限定!ねむねむフレンチトースト!黒尾と、ツッキーは普通のなー!」
「え、あ、ありがとうございますっ」
赤葦さん限定フレンチトーストには、とろっとした蜂蜜がかかっていた。
くそネミフレンチトースト…ふふ、
僕はそんなことを考えて、くすっと笑う
「ツッキー何笑ってんのー?」
「いや、何もないデス」
やっとおわった 。