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ねじれた世界の主役は我々だ プロローグ
peku
今回はシリーズ物の小説となっております。
原作のように進む予定ではあります。
苦手だと思った方はブラウザバックをお願いします。
ああ……愛しい我が君
気高く麗しい悪の華
貴方こそが世界で一番美しい
──鏡よ鏡、教えておくれ この世で一番………
──闇の鏡に導かれし者よ 汝の心の望むまま、
鏡に映る者の手をとるがいい 明月をも灰にする焔炎
刹那も封じ込める凍氷 蒼穹をも飲み込む大樹
闇の力を恐れるな
さあ──力を示すがよい
私に 彼らに 君に
残された時間は少ない
決してその手を離さぬよう────
---学園の中にどんな荒波にも負けない一つの寮があった。
自由な海賊の精神で、戦争も何もかも自由な魔法使いの集う寮
「我々は再び荒廃と瓦礫の中から軍旗が立ち上がるだろう!」
かつての記憶。
彼らは、”平和”を望まず、ただひたすらに戦争を愛していた。
彼らは、負け知らずだった。どんなに無謀な戦いがあろうと、必ず勝利を手に入れた。
彼らは、ただ己の望むままに自由に生きていた。ただ、それだけ。
でも、世間から見れば彼らはただの戦闘狂で、ただの化け物として映った。
彼らの功績は悪行として歴史に残った。
当然彼らは黒として映り、多くのバッシングを受けた。
それでも、彼らは胸を張って生きた。どんな荒波の中でも、堂々と道を歩いた。
やがて、その姿に感銘を受けた多くのものは彼らに続いた。
それは、負け知らずの軍隊に成り上がるのにそう時間は要しなかった。
だが形があるものいつか消える。やがて、その時が来た。
しかし、彼らは最後の最後まで美しく散った。
まるで桜のように。
そんな、惡の華々は生まれ変わっても、変わらずのようで…。