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また、嫌な日常。
|休み時間《いじめの時間》。
また嫌な日常が始まる。
始まってほしくなかった。
でも、時は止まらず流れていく。
私は、いじめからできるだけ逃れられるように、トイレの個室に駆け込んだ。
ここなら、鍵もついているし、静かで落ち着く。
そういえば、今日はずっと頭が痛いな…
まぁ、ちょっとくらくらするだけだし、別に大丈夫でしょ。
すると。
「絶対またトイレだよねww」
「逃れようとしても無駄だよ〜!ww」
谷川さんと他多数のいじめっ子たちの声が聞こえてくる。
せっかく落ち着けそうだったのに、このタイミングで来ないでよ…
「上靴隠してやろっかなぁ~w」
え。
聞こえてるよ、と言いたくなる。
でも返事はできない。
個室から出ることもできず、ドアに手を当てて固まる私。
「…」
しばらく黙っていると、3人ほどの足音が遠ざかっていくのが聞こえた。
よかった…
あ、でも上靴隠されたかも…
とりあえず出よう。
キィ……
こそっと個室から出てみると、いじめっ子たちはもういなかった。
そして、上靴が両方なくなっていた。
やっぱり、どっかに隠したんだ…
靴下で廊下を歩く。
すると___。