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貴方とゆびわ。
夏だ!海だ!!!小説だ〜!!!!!!((
夏休みなのでバンバン投稿しますぞദി ᷇ ᷆ ) (
とぅじょぅじんぶちゅ
アルト:見た目は4歳。キメラ。背中に3本の触手と、足には目玉が覗く。けれど頭もよく、屋敷のみなを仕切っている
バルト:森の守り神、1000年にわたり森を守る優しい心の持ち主、シュークリームに目がない。
「きれい、だな、ぁ」
「でしょぉ」
シロツメクサの指輪を、指にはめて自慢気に向かい合ったバルトへ見せる。
「も、っ、と、きれい、だ」
「ふふ」
無邪気な子どものような笑顔を浮かべ、バルとは朗らかに笑う。
アルトの栗毛をそっと撫でてから、手元の少し不器用なシロツメクサの指輪を、真似するように同じ指にはめる。
透かして見るように空を撫でると、横で嬉しそうにアルトが言った。
「おそろいだね」
「あ、ぁ、そうだ、な」
あまり口が回らないようで、顔を歪めた。
バルとはもともと喋るのが苦手だ。何かと話すことさえ何百年もなかったのである。
(僕が教えてやらなくっちゃな…)アルトはそっと心に決め、バルトのそばへ座り込んだ。
「アル、あるとは、花が、す、きか?」
「大好きだよ」
「きれ、いなはながさい、てるところ、がある、ん、だ」
「連れてってくれるの?」
「ああ」
「ほんとに?ありがとう、バルトは優しいね」
たどたどしい言葉の一つ一つに、アルトは掻きむしられるような愛しさに包まれた。
ぼうっとバルトによりかかり、そばの欅を見つめている。しきりに鳥が止まっているから、巣があるらしい。
しばらく2人で見つめていると。「シュークリーム食うか?」
ウィルの弾む声で、そうか、ここは屋敷の庭なのだと、アルトは現実に引き戻されていく
「食べる!」
「運んできてやるから…飲み物は?」
「いつものレモンティーで」
ウィルが嬉しそうに聞く。機嫌がいい
「ウィル…いいことあった?」
「マーリーからプレゼントを貰ったんだ…あと、いいクリームが入った」
「よかったね、クリームもますますお腹が空く」
「待ってろ」
知らない歌を口ずさみながら、ウィルは屋敷へと戻っていくと、アルトは微笑んだ
「バルト」
「?」
「似合ってるよ」
「うれ、しい」
指輪が似合わないほど、酷く幼く笑う君が愛おしい。
「いつまでも一緒だろうなぁ…」
歌のような小さな独り言であった。
バルト、もちろん体も頭も大人ですが、喋るのは苦手。
ギャップが好きなんだよ。