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クリスマスマフラー 第1話
ジャム子
いつもとは違う、今日は特別な日だ。赤と緑の光で街中や店、家が埋め尽くされる。この街だけではない、世界中。サンタ、トナカイ、プレゼント、ツリー…。
会社から家までの道を私はゆっくりと歩いていく。私の住む街は明らかに都会というやつで、時間も時間のため人で溢れている。
「つめたっ」
私は思わず声を漏らす。右頬に白い雪が落ちたから。
(今年は降らないと思ってた………。)
雪が降ったあの日、今日の二年前。ふと、私はその日を思い出す。
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「はあっ、はあっ。」
息が出来ない。
白い雪が絶え間なく降る、ひどく寒い今日、私は異常に体が熱かった。
右手に持つスマホ。スマホに映る画面にはある人とのトーク画面。『多分遅くなる!!』、『ごめん!』と私の送ったメッセージで終わっている。既読がついているか、なんて気にすることなんかできなかった。
パンパンになるほど何回も足を回した。地面を何回蹴ったか。
赤と緑の光は前に見えたかと思うと一瞬で右か左に走り、見えなくなる。
「はやくっ、はやくっ、はやくっ……」
(もうちょっと早く家出ればよかった、プレゼントさっさと選べばよかった、注文すればよかった、そもそもクリスマス、デートに誘わなければよかった!!)
後悔で頭の中が埋まる。
空を見上げた。家を出る前はオレンジだった空が、今は真っ暗だ。
もうすぐ待ち合わせ場所に着く。高い、時計塔の下。もちろん君は着いていた。私は急いでそばへ行く。
「本当にごめんっ!!家が、めっちゃ遠いっ、し、あれ、家出るの遅くなってっ………!!」
君は真剣に私の言い訳を聞いてくれた。そして、君は私の首にふわりと何かをかけた。
「これプレゼント。」
君は赤いマフラーを私の首に巻いた。
「私っ、プレゼント選べなくてっ、ないんだけどっ………!!」
私はごめん、と頭を何度も下げる。
「はは、全然いいよ。俺があげたかっただけ。」
君はにこりと笑った。
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その日は一日中幸せで、私は何度も思った。
《来年には私たちの関係もなにか変わってるかな。》
なんて。
このときが一番幸せだったのかも。脈アリかも、なんて、少しでも君からの好意が感じられたから。
初めまして!ジャム子です。
初めてなので、読みにくかったらごめんなさい………!
楽しんで読んでくださったら嬉しいです!!