おめでとう

～氷雅side～ 3月25日、緋黒先生に呼ばれ集まった。水野先生と柏木先生の姿は見えない…そして作業中に彼が口を開いた。 緋黒「お前ら、今日はどういう日か分かってんなァ…？」 響輝「はい…」 永夢「分かってます…」 虹音「うん、、水野先生の誕生日、、だよね、！」 何で最初怖い雰囲気で始まったのかは分からないけど、虹音ちゃんの言う通り、今日は水野先生の誕生日！いつもお世話になってるから皆で今ケーキを作ってるんです！ 静愛「うんっ！順調だよね！」 三郎「あの、今日のどのタイミングで渡すおつもりで？」 　　　　　　　　『…』 三郎さんの質問に皆ぽか～んとしてしまった。 あまね「え…決めてないの？」 玲仁「そこまでは…ナァ？」 そう言われたら聞いてなかったし、気付かなかった…！ 癒愛「でっ、でも！手は動かそう…？」 彼女の一言で皆の作業が再開する。 海陸「そうですね…まぁ、柏木先生に水野先生をお願いしてるので制作途中で来る事はないでしょうが。」 氷雅「じゃあ、完成したら柏木先生に連絡して、帰ってきてもらいましょう？」 僕の提案に皆賛同してくれた。我ながら良い案だと思う。 光凛「さぁ！時間はあるからしっかり進めましょう！」 光凛ちゃんのかけ声で皆がより団結する。自然と皆の動きが速まった気がした。 --- 一方その頃… ～水野先生side～ 今日は美香に呼び出され、ずっと美香の買い物に付き合っているけど何か隠してる気がする…様な…感じがする… 水野「なぁ、美香～」 柏木「どうしたの？水野先生？」 怖い。この貼り付けの笑顔怖いわ。 水野「なんかあるの？今日。」 柏木「何も？荷物持ちが欲しかっただけよ？」 これ以上探ったら死ぬ気がしたので考えるのをやめた。 早く帰りてぇな… --- ～氷雅side ～ オーブンを開くと、とても良い香りと共に綺麗な形のケーキが出てきた。 柚羅「やったぁ！出来たねっ！」 山茶花「美味しそう！」 九条「はいはい！デコあるんだからまだ終わりじゃないんだよ？」 まはら先生に言われ、皆が作ってあったクリームや、買ってあったいちごを用意し、デコっていく。 麗「これで本当に完成しましたね。」 絆「す、すごい…売られてるもの、みたい…！」 絆ちゃんが言うのも分かるほどに素晴らしいものが出来上がった。 優「本当だなァ…俺らの分もあるよな？？」 リンファ「…知らない…」 透華「無かったら…やだ。」 しゅなる「いやあるよ！切り分けるんだし！」 響輝「では皆さん、柏木先生に連絡入れますよ。」 響輝くんの合図で僕はメールを送った。 後は来るまで待たないとね！ --- ～水野先生side ～ まだ美香の買い物に付き合っていると、彼女の電話が鳴った。 水野「どうした？何の連絡だ？」 柏木「そろそろ帰りますか！」 水野「は？あ、ちょっと！？」 突然走り出した彼女に手を引かれ、走る。 水野「待てって！ちょっ…もう無理…！」 柏木「帰るまで我慢ですよ！」 ー到着ー 水野「…ハァハァ…もう走れないわ…10年くらい…」 柏木「ほらほら！あの子達待ってますよ？」 美香が先へ行ってしまった…ゆっくり歩こう。うんそうしよう。 水野「…何か暗くね…？オイ、美香？」 電気消したのか？それにしても静かだ…心配になり、急いで皆がよく居る部屋へ向かう。 水野「お前ら！？」 パンッ🎉パンッ🎉 水野「うぉっ！？何だコレ！？」 柏木「クラッカーですよ。」 水野「は？え？」 　『水野先生、お誕生日おめでとう！』 --- 心の底から祝福を。