誕生日

　今日11月6日は、ある子の誕生日。私が小学校6年生の時に、家にやって来た。小さな足を動かして、一生懸命に歩く。 　水に入れてあげると、喜んで入ってくれる。餌をあげると、美味しそうにむしゃむしゃ食べてくれる。雄であるから、子供は産まない。 　私があの子に出会ったのは、小学6年生のある日。少し変わったペットショップにいた。この日は、私の誕生日だった。誕生日プレゼントとして、ペットを飼ってくれることになったから、見に行った。犬や猫など、色んな動物がいた。最初行った時は、犬を飼ってもらうつもりだった。でも、あの子を見た瞬間、私は一目惚れした。そこで私は即答で「この子にする！」と言った。お父さんとお母さんは少し驚いた様子だったが、私が欲しいとせがんだものだから、飼ってくれた。 　この子が家に来た日から、私は毎日お世話している。私はこの子がずっと大好きだ。きっと、この子も、私のことを気に入ってくれていると思っている。 　今日は、この子のためにものすごく豪華な食べ物を用意した。喜んでくれたら嬉しい。 　歌も歌ってあげた。この子は、一目散に｜食べ物《ケーキ》のある方へ歩いてきて、美味しそうに食べている。私が一生懸命作ったから、喜んでくれたみたいで嬉しかった。 　これからも、この子とこの子が死ぬまで一緒にいてあげたい。この子に何があっても、絶対に守ってあげたい。今日はこの子の10歳の誕生日なんだ。私もいつかこの子のようにのびのび暮らせるようになりたいな。 　誕生日おめでとう。