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これでも太宰の相棒です
麗華side
電話の音で目が覚めた。太宰からだった。
「今にも死にそうなんだ…助けてくれ…」あー。はいはい。おけ。
『敦君が助けてくれるよお~安心しなあ』
がちゃ
っと。電話を切る。通話時間約3秒。二度寝しよお~。
死にたいってのに助けてぇーって笑苦しいの苦手だもんね、太宰は。
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その日、夢を見た。スパイとしてマフィアにいたときの夢。
バレてるってわかってたから、スパイを命じた組織を抜けた。
理由なんてわからない。意味もないんだろう。太宰に言われたのは
「きっと|マフィア《こっち》のほうが居心地がよかったんだよ」って。
僕自身、それで納得している。太宰のことが好きだったからなのかもしれない。
その夢は__
太宰と中也が敵組織を倒している夢。いつも二人といたはずの僕はいなかった。
敵組織を倒した二人は喧嘩もせず、ただただ押し黙っていた。
_嗚呼、あの時か。
「麗華、君に一つお願いがあるのだが。」妙にボスが言葉を濁した。
『? なんでしょう?』「仮死状態になってくれないかね?」
『…へ??』仮死状態…苦笑…まじかあ…笑
「さすがの麗華ちゃんにも見抜けなかったかな…」『あはは…でもいいですよ、
きっと僕が前まで入っていた組織の輩でしょうから。』
「勘が鋭いね、麗華ちゃん。」『僕を殺した証拠として見せるのでしょう?
もしくは中也の重力操作を使って__』「はいはい、そこまで。
麗華はそういうこと考えるの大好きだからねぇ…。」いつの間にかそこには太宰が居る。
『あ、太宰。』「麗華さん。あなたのために蛞蝓を使うなんて勿体ない。」
そう。僕は最年少で幹部になったのだが…。|外見《そとみ》は太宰の幹部補佐。
ちなみに彼とは同い年だ。敬語はやめてほしいんだけどなあ…笑
『あ、ボス。仮死状態にするとのことですが。』「もう決めたのかい?」
『はい。私はマフィアが好きですから。守りたいんです。太宰と中也を。』
「…そうかい。じゃあ、太宰君と中也君とは少しの間お別れだね。」
『絶対にバレないようにしてくださいね?ボス。』「勿論さ。」
1000文字すらいかないの、なぁぜなあぜ?