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アダルトチルドレン
※この小説に出てくる登場人物は完全にオリキャラです
※主人公の名前は、“翡琴(みこと)”といいます。
本編
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私には、信用している大親友が居る。
その子の名前は、“光水(ひすい)”という。
光水とは、同じクラスで、行きも帰りも、いつも一緒に帰っている。
光水「翡琴〜今日も一緒に帰れる〜?」
翡琴「うん!帰れるよ」
光水「じゃあ一緒に帰ろーだけどもうちょっと待っててねランドセル準備してくるから」
翡琴「はーい いつでもいいよ!」
そう言った後、光水はランドセルの中に教科書を詰め込んでいた。
もう、生徒はほぼ帰った。先生も会議で居ないので、私と光水だけの教室である。…人が少ないと静かで、少し違和感を感じる。
光水「…準備できたから、行こ!」
翡琴「おけー」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
帰り道。
翡琴「今日も給食おいしかったね〜揚げパン最高!!」
光水「わかる!…やっぱり揚げパンって特別感あるよね」
翡琴「うん!……そういえば今日夕飯カレーなんだよなぁ…楽しみ」
光水「…そう、なんだ!」
光水は少し苦しそうに言った。
翡琴「どうしたの?…なんか変な事言っちゃったかな、?ごめんね」
そう言うと、光水は黙ってしまった。まるで、いつもの笑顔とは真逆の、何かを見ている時の顔のようだった。でも、泣きそうでもあった。
翡琴「………光水?」
光水「……私も、家でカレー食べたかったな…」
翡琴「え?」
光水「…もう、限界なんだ」
翡琴「………………………、?」
………なんとなくだけど、私はやばいな、と感じた。多分だけど光水にとって苦しいことを言ってしまったんだろう。
翡琴「ご、ごめんなさ……」
光水「一緒に死のう!!」
翡琴「…………は?」
光水「………私と一緒に死のう!!!もう限界なんだ!」
光水はそう言って、私の腕を引っ張った。近くにある川に飛び込もうとしている。
翡琴「!?え、は!?ちょっと…離して…」
そう言っても光水は止まらない。ただ川に向かって走っていた。
胸が焼き裂けるようだった。心臓の音がはっきり聞こえる。
翡琴「離して!!!やめて!!」
つい、大きい声で言ってしまった。
光水「あ………あ……」
翡琴(……もういい、こっから離れたほうがいい…とにかく逃げよう!!)
私は走った。今までにないような速さで。この速さなら、誰にでも勝てそうな速さで。とにかく、全力で遠くに逃げた。
光水の気持ち?今はどうでもいい、とにかく、逃げなければ…私は死んでしまう。
………考えるだけでぞっとした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
__次の日。
翡琴「…お母さん、今日は調子が悪いから学校休んでいい、?」
母「あら…確かに顔色も悪いもんね。じゃあ今日は休もっか。」
翡琴「うん……」
そして、私は自分の部屋にこもった。
……全く寝れていない。ダメだ…。
光水のことを考えるだけで気持ちが変になる。あの時逃げていなかったら……でも逃げなかったら光水は………
あんなに辛い顔、しなかっただろう。
あんなに涙を、流さなかっただろう。
翡琴「なんてことしちゃったんだ……」
今頃光水は学校に来ているのだろうか。…いつものように学校で笑顔にしているのだろうか。
……もしかしたら、昔から光水は死にたかったのかもしれない。それに私は、気づけなかった。
だって笑顔だったし……わかるわけないじゃないか………
辛い時は、「辛い」って言ってくれればいいのに………
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
2ヶ月後。
私はあれから学校に行けていない。
翡琴(あぁ……もうすべてがだるい…)
と、その時。ドアを誰かにノックされた。多分お母さんだろう。
翡琴「…はーい?お母さん?」
母「ごめんね、突然。入るわよ〜」
ガチャ。
翡琴「お母さん…どうしたの?」
母「……学校から連絡があってね。翡琴の友達、“光水”ちゃんが居たでしょ?その子のことで…」
翡琴「…………え、光水……?」
今多分、私の顔が凍りついてる気がする……やばい、頭もガンガンする……光水、、光水、、……私のせいでもしかして……
母「光水ちゃん、転校するんですって。」
翡琴「……は?転校………、?」
母「そうそう。仲良かったでしょ?だから少し残念ねぇ…」
お母さんは残念そうにしてる。けど………
翡琴(…光水は生きてる。一応……生きてはいる……)
……大丈夫、なのかな……?
母「…?ん?どうしたの…あ、そうだわ!なんか飲み物飲む?」
翡琴「あ、うん……じゃあコーヒー飲む」
母「わかったわ、今すぐ持ってくるわね!」
そう言って、お母さんは部屋から出ていった。
翡琴「光、水……」
私のせいで転校しちゃったのかな。。詳しく転校した理由を聞きたいな…これはでも学校側も説明してくれないよね………
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母「は?学校に行く?」
翡琴「うん。今から行ってくる……今の時間だと放課後だし、生徒は居ないから。」
母「大丈夫なの!?何かあった!?」
翡琴「うん、。ちょっと急に行きたくなっただけ。………じゃあね!鍵は閉めとくから」
母「は、はい……?」
ガチャ。
母「…どうしたのかしら。…やっぱり光水ちゃんのことかしらね……まぁそりゃそうよね…」
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とにかく、学校へ走った。息が切れる。けど走る。
翡琴「はぁ、はぁ、……うぅ、疲れた………」
………ようやく着いた。……早く聞きに行こう…
翡琴「……久しぶりの校門だなぁ、、そういえばこんな花も咲いてたっけ」
?「……ん?おぉ!翡琴さんじゃないか」
翡琴「え?…あぁ、橋本先生……」
橋本先生「久しぶりだね。私が担任のこと覚えてるー?」
翡琴「さすがに覚えてますよ…笑」
橋本先生「…んで、今日はなんで来たんだい?…やっぱり、光水ちゃんのことかな、?」
翡琴「あぁー…そうです、ね。まぁ。」
橋本先生「………聞いたよ。「一緒に死のう」って言われたこと。…………そりゃ学校にも行けなくなるよね」
翡琴「あぁ………はい。……私があの時一緒に死んでたら、………どうなってたんでしょうね、」
橋本先生「……うーん…それはよくない選択肢だったんじゃないか、?…あくまで個人の感想だけど、翡琴さんが死んじゃったら、家族もみんな悲しむだろう?……光水ちゃんも死んだら、光水ちゃんの友達が悲しむだろうし。」
翡琴「…でも、なんで光水が死にたかったのか…わからないんです。……先生はわかりますか、?」
橋本先生「……………光水ちゃんはね。家庭環境が結構荒れていたんだ。……それでもう限界が来たんだろう。……家庭環境が荒れていることを先生達も、誰も知らなかった。……あんなに笑顔だったから、先生もびっくりなんだ」
翡琴(だから、か………。)
翡琴「でも、なんで転校したんですか、?」
橋本先生「……児童相談所に送られたんだよ。…でもそこそこ遠かったから、転校したんだ。」
翡琴「そう、か……。」
本当に、合っていたのだろうか。
…もし、あの時一緒に死んでたら……
光水、は……………
…笑って天国に行けたのかな?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あれから20年。
私は、「アダルトチルドレン」という曲に出会った。
気になったから、聞いてみたけど、……思い出してしまった。
もう忘れるって決めてたのに。あの時のことは、思い出さなくてよかった。
でも、この曲を聞いてふと思った。
翡琴(……今、光水って何してるんだろ…)
…あの時、死んでたら、“今”は無かった。だから、死ななくてよかったと思う。
けれど、合っていたのかはわからない。
本当にそれでよかったのか。あの時、光水を気づけてしまったけど。
………今だにわからないまま、私はただ生きている。
久しぶりの投稿……作者の天泣です。だいぶ低浮上でした…
https://youtu.be/-dk9wJTLCGo?si=8qwTQ4FVrm4WppBr
↑カンザキイオリさんの、「アダルトチルドレン」という曲です。ぜひ聞いてみてください。おすすめ
私は別に、親に愛されなかったわけじゃない。私は今学校に行けてないけど、親が原因で行ってないわけじゃない。単純に昔から真面目に生きていたから、疲れてしまっただけ。
だから、正直言うと親に愛されていない人の気持ちはわからなかった。でも、最近になってようやくわかった気がする……、
なんか自分の悩みが小さく感じますね。
…では、これで終わります。次の小説とか日記もぜひ見てくれると嬉しいです。
おつぁヵ〜(このアカウントでの終わりの挨拶です)