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影にいる者
夕暮れ時、街灯の下を歩いていると、妙な違和感に気づいた。
アスファルトに伸びる自分の影が、わずかに揺れている。
風など吹いていない。
しかも、街灯から遠ざかっているのに、影の長さがちっとも変わらないのだ。
不気味に思い、私は歩幅を早めた。
すると、足元の影もまた、私の意志とは無関係にカサカサと不自然な音を立てて蠢き始めた。
恐怖で心臓が跳ね上がる。足がすくむ。
私は夢中で走り出した。
自宅の玄関へ飛び込み、鍵を閉めて荒い息を吐く。
暗い室内でようやく安堵したその時、背筋に冷たいものが走った。
部屋の隅、外からの微かな光が作り出す濃厚な闇。
電気をつけた。なのに、影がない…!?
「やっと、入れ替われるね」
耳元で凍るような冷たい声が聞こえた。
次の瞬間、私の身体は急速に平らになったような感じがした。
フローリングの床へと吸い込まれていった。
視界が真っ黒に染まる。
次に目を開けたとき、見えたのは私の姿だった。
声も出せず、自分の意思で動けない。
私ではない私の動くようにしか動けない。
今も、私は偽物が歩いていく後ろ姿を声も出せずに見つめている。
なんか急に影が怖くなったんです!
思い付きで書きました…
楽しんでくれたかな?