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夏の思い出 前編
毎日が退屈で飽きてきて早く大人になりたいと思った高校3年生の直樹(なおき)、今年で最後の夏休み…せめてなにか思い出を作りたいと思い幼馴染の佑太(ゆうた)と2人で東京に上京してる親戚の家に遊びに行くことにした、けどある日…
・7月21日
直樹「……あ〜あ、ひまだなー」
佑太「ひまだねー、夏休みもそろそろお終いだね」
直樹「佑太は、将来のこととか決まってんの?」
佑太「そうだねー、今の所進学かな」
直樹「真面目だねー、僕は何も考えてないや…けどこの街からは出たいかな」
佑太「せっかくだし、何か思い出作りたいねー」
直樹「思い出かー、冒険にでも行く?遠出的な感で」
佑太「行くかー、東京に」
直樹「え!東京行くの?…でもお金もないし親に何て言えば…」
佑太「そのためにバイト頑張ったんだよ、それに東京にはなおの親戚おるやん」
直樹「あぁ、和真兄さんね…ちょっと聞いてみる」
直樹『………あ、もしもし兄さん』
真『珍しいな、お前から電話来るなんて何か用か?』
直樹『その…夏休み佑太とそっち遊びに行きたいんだけど…』
真『…………わかった、きていいぞその代わり荷物は持ってこいよ』
直樹『うん!』
佑太「よし、じゃあ来週東京に行くぞー」
直樹「おー!」
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・7月28日
親には親戚の真兄さんの家に行くと言って出て行った
この夏最後の思い出を作りに行けるといいな…
佑太「……東京駅広すぎんだろ待ち合わせの出口どこだよ?」
直樹「待たせちゃうね…うーん」
佑太「こんなに人いたら聞きにくいしな…」
真「やっぱそうだろうなとは思ったよ、おい迎えにきてやったぞ」
直樹「兄さん!…ありがとう」
佑太「これからお世話になります」
真「よくきたな」
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直樹「お邪魔しまーす、おぉ広い」
佑太「よし、早速街に行くか」
直樹「うん!」
それから僕たちはいろんなとこに行った、大きいデパートで買い物したりゲーセンに行ったり、たくさん遊んだ
・7月31日
直樹「ねえ、佑太…」
佑太どうした?」
直樹「………明後日には帰らなくちゃね、やだなー」
佑太「そうだな…」
直樹「ありがと…佑太のおかげで最高の夏休みだったよ」
佑太「そっか……なあ直樹」
直樹「ん?」
佑太「あっちに帰ってもずっと友達だからな」
直樹「うん!」
佑太「…………やっぱりさ、明日の花火大会行くのやめない?」
直樹「急にどうしたんだよ、この時期に夏祭り行かないなんて損んだぜ」
直樹「にしてもここ最近ずっと暑いよなー、先月も先々月も…あれ?」
直樹「なあ佑太、俺達明後日帰るんだよな?」
佑太「…………」
直樹「昨日も同じ会話しなかったっけ?」
佑太「…………ごめん」
直樹「お前、なんか知ってるの?」
佑太「(俺があの時お前を夏祭りに誘わなければ、こんな事にならなかったのに)」
一体なぜループしてるのでしょうか
後半は夏祭り編です