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友達作り㉗奈々の転校は止めれない⁉
星
休みの日の公園。「今日はみんなで奈々ちゃん引き留め大作戦だぁ!」モモちゃんが大きな声を出す。「しっ!公園で大きな声を出したらダメだろ」そんなモモちゃんを佐藤君が慌てて止める。「みんな、、、ありがとう」その真ん中で、奈々が嬉そうに微笑んでいる。「とりあえず、ここをこうして、、、、、、」あきらめないみんなは、頭を突き合わせて新しい作戦を練り続けた。気がつけば、時間は午後六時を回っていた。「もうすぐ帰る?」奈々が心配そうに尋ねる。「いやいや、決まるまで!」「ありがとう。でも、嫌になったら帰っていいんだよ?」奈々がみんなに言うと、みんなが一斉に横に首を振った。「無理だ」「そうだよ、できるわけないじゃん!」「私たち、友達でしょ?」みんなが次々に、温かい言葉を投げかけてくれる。「ありがとう。、、、今日はみんなにお礼を言うことがたくさんあるよ」そう言って、奈々はまた微笑んだ。その時だった。「奈々。何をしている」いきなり公園に響いたひくーい声に、奈々はビクッと体を震わせた。「奈々?」佐藤君が心配そうに奈々に声をかける。「お父さん、、、、、、!」奈々は震える声でそう答えた。「なっ、、、、、、!」佐藤君も、その威圧感にびっくりしている。「嘘、、、、、、」「え、、、、、、」モモちゃんも、李央君も。空ちゃんもカナちゃんもゆりちゃんも。みんなが息を呑んで驚いている。「帰るぞ」奈々のお父さんが奈々に近づき、その腕を引っ張った。「っ!」その瞬間、奈々が足元の石につまずいて転びそうになる。「フンッ」しかし、奈々のお父さんは思いっきりその手を放した。「なっ⁉」「⁉」とうとう奈々は地面に転んでしまった。「こんなに友達がいてよかったなぁ。ちびっこ。」お父さんは転んだ奈々を見下ろして、鼻で笑うようにそう言い放った。「奈々ちゃん!」「奈々ちゃん!」だけど、その冷たい言葉をかき消すように、みんなが一斉に奈々の元へと駆け寄る。お父さんの言葉はトゲみたいに刺さったけれど、すぐに駆けつけてくれたみんなの温かい手が、奈々を優しく包み込む。お父さんの背中を見上げながらも、奈々の周りには、昨日みんなで作ったあの「絶対に壊れない、強くて温かい円」が、しっかりと出来上がっていたのだった。