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『〇〇しないと出られない部屋』 タランザ
スピード重視で書いたのでめっちゃ雑です…
「んん…ここは…どこなのね?」
--- 『相手の頼みを断らないと出られない部屋』 ---
「はぁ…何なのね?これ…」
「タランザよ…」
「⁉︎…この…声は…」
「聞いておるのか?タランザ」
「セ、セクトニア様!」
(どういう事なのね…セクトニア様は…確かにあの時、亡くなったはず…でも…)
「何を騒いでおる。さっさとお茶を持って来るのじゃ」
(この声、間違える筈がない。セクトニア様なのね。正真正銘の…)
「タランザ?聞いておるのか?」
「は、はい!今すぐ持って来ますのね!」
タッタッ
(やっぱり…セクトニア様だ…ここは確かにロイヤルロードだし…セクトニア様も生きてる…)
ピタ
「やっぱり…あれは夢だったのね…セクトニアが…死んでしまうわけがないのね…」
---
「タランザ!」
「なんですか?セクトニア様!」
「妾に逆らう者達を捕らえてくるのじゃ!」
「分かったのね、セクトニア様!」
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--- 例えこれが夢でも覚めないで ---
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「タランザよ、先日あの無能な民どもが下界に行こうとしておったな」
「はい、それが…どうかしましたのね?」
「丁度良い…これを機に下界も妾の支配下に治めようと思うのじゃ」
「……っ!」
「だが下界には『勇者』がおるのじゃ。だからタランザ…」
(ワタシは…その先に続く言葉を知ってしまっている…)
「御主が下界に行き、その『勇者』とやらを連れてくるのじゃ」
「セクトニア…様…」
「そうすれば下界も、フロラルドも、全てが妾の支配下になるのだ」
(そんな事をすれば…セクトニア様はまた……例え本物の勇者であるカービィを連れて来たとしても…セクトニア様はきっと……)
「タランザよ、下界の勇者を連れて来るのじゃ」
「っ!!出来ませ…ん…」
ピシッ
「なんだと…この愚か者!妾の命令の逆らうのか!」
「ワタシには…セクトニア様の御命を危険に晒すなど出来ない…セクトニア様にまたあんな苦痛を味合わせるなんて、絶対出来ないのね!」
ピキッ
「…」
「だから…セクトニア様……どうか、このまま…」
パリン
「うっ…あぁっ…」
ポロポロ
「ごめんなさい…っ…セクトニア…」
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気が付いたらあの部屋に戻っていて、扉は開いていた。
だからこの話は、これでおしましい
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鏡花水月
目には見えるが、手に取ることのできないもののたとえ
トラウマって分かっていながらそれを掘り返す無慈悲なやつ好き
似たような境遇のスージーでもやってみようかな…