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朝起きたら魔法使いになってた件。(1)
主人公 : 雪野 玲歌(ゆきの れいか)
おとも : エナ (シマエナガ)
私は|雪野 玲歌《ゆきの れいか》、普通の小学5年生。
いつものように、寒くて起きられない朝がやって来た。
「うう~ 寒っ、土曜日でよかった…」
『玲歌!玲歌!』
「うるさいなぁ… もうちょっと寝させて」
と言いながら、私は目を開けた。そこにいたのは──────
「ん?え、シ、シマエナガ…?」
『わたしはシマエナガのエナ!あなたを迎えに来たんだー』
「ちょっと待って。何が起きてるの?」
『あなたは魔法使いになったんだよ』
そんなのウソでしょ、と思いながら鏡を見た。
「え、なんで??」
エナの言う通り、私は完全に魔法使いになっていた。
小さい頃、"魔法使いになりたい!" なんて思ってたけど…
まさか現実になるとは。
『さ、魔法使いになったんだし、どこか行きたいでしょ?』
「まぁ…そうかな」
土曜日だからゆっくりしたい気分だけど、せっかく魔法使いになったんだし、
どこかに行ってみたい、という気持ちもある。
『じゃあ、あなたがこれから住むところに行こう!』
「え、ここに住むんじゃないの?」
『当たり前だよ。魔法使いのまま ここに住んだら、大変なことになるよ』
「そ、そうだね」
『よし、じゃあ ホウキに乗って!』
私はホウキに乗った。
外は強風で、帽子がふっとびそうだった。
『もうちょっとだよ!』
私は強風のせいで、疲れはてていた。
まあ、もうちょっとの辛抱だ…頑張ろう!
文字数 : 605文字
次回は、魔法使いの住む国『魔法の国』に着くよ!