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第4話「日常 BTS ver.」
【登場人物】
BTS:韓国の男性アイドルグループ
私:日本生まれ韓国在住の19歳大学生。
(家族構成)両親は中3の頃に離婚し、母とソウルで二人暮らし。
(身長・体重)身長164cm、体重✗kg
(推し)無し
(彼氏)無し
(夢)日本の小学校の先生になりたい。
(好きな色)紫
(趣味)料理、読書、掃除、散歩
(宝物)①両親と撮った最後の家族写真
②中学の頃好きだった男子からもらった腕時計。紫色。
(外見)眼鏡無し。黒髪で、ショートヘア(新垣結衣風)。大抵パーカーとジーン
ズとスニーカー。化粧無し、アクセサリー無し。
(性格)感情をあまり表に出さず、一人でじっくり考えることが多い。真面目 で頑固。滅多に泣かず一人で落ち込むことが多い。
*彼らが使う言葉は、表記は日本語ですが、実際は韓国語を使っています
忘れもしない。2013年6月13日。あの日僕らは、心を踊らせながら、新しい世界へと足を踏み入れた。
初めてソウルに来たときは、不安でいっぱいだった。
練習生は、みんな強かった。でも敵だった。ただ勝つため、選ばれるためにひたすら必死だった。毎日毎日自分だけを見つめて歌い、踊った。それでも、母さんが恋しくて、夜はラーメンを食べながら一人で泣いた。
自分が何を求めているのかもわからなくなって、練習が辛くて辛くてやめたいと思った。父さんに電話で泣きながら「やめたい」と言ったら、「辛かったらやめていいよ。他にも仕事はたくさんあるから、探してみよう」と優しく言われた。そのとたん、簡単に諦めた自分が急に恥ずかしくなった。
誰よりも遅く寝て、誰よりも早く起きる。もっともっと自分に厳しく、努力しなきゃ。練習したい。チームに入りたい。メンバーがそう思わせてくれた。
僕らは些細なことからすぐに喧嘩になった。それでもいつのまにか仲直りしていた。不思議だった。
僕らは世界一になりたかった。世界を見てみたかった。
初めてのライブ、初めてのサイン会。幸せだった。こんなにも沢山の人たちが僕らのことを求めている。毎日がひたすら目まぐるしかった。街に出かけると、自分の写真や自分の歌声をどこかで必ず耳にした。最初は照れくさかったけれど、もう慣れた。
そしてデビューから何年も経った今。ついに僕らは、”世界”のスーパースターに上り詰めた。歌番組やオリコンなどでの一位獲得はもちろん、ワールドツアーが年に何回も行われた。他のスーパーアイドルのメンバーとの熱愛を何度も心配された。アメリカのグラミー賞ノミネート、国連でのスピーチ、ホワイトハウスでの会談…。もう、世界だった。armyは世界中にいた。世界が僕らのことを待っていた。
僕らは最初、7人だけだった。
でも今はarmyがいる。
僕たちは防弾だ。それは永遠に変わらない。
でも…
最近、僕らは居心地の悪さを感じている。華やかな衣装、どこまでも続くレッドカーペッド、向けられる大量のカメラ、大きすぎる会場、そして熱気…。
今思えば、生きるために必死に歌っていた、あの頃が懐かしくてたまらない。もう僕らは、僕らだけのものではなくなったのだ。世界のものになってしまった。
今の僕らの本音は、新曲に込めている。
「皆わたしたちが最高だと言うけれど、それも、今はただ重いだけ。ただ歌い、走っていたあの頃の少年が、まだわたしたちの中にいる。――さあ、今からが始まりだ。」
そう、今からが始まりだ。僕らはあまりにも眩しすぎる栄光のなかで、自分自身を見失ってしまった。
だから、僕らは旅に出る。もう一度、あの頃の自分自身を探す旅へ。
愛しいarmy。君たちと、正しい道を歩んでいくために。
さあ、今からが始まりだ。
第四話「日常 BTS ver.」ここまで読んで頂きありがとうございました!!
”僕ら”はBTS全員という設定です(^^)
今回は、彼ら一人ひとりの練習生時代のエピソードを取り入れてみました(*^_^*)
いかがでしたか?
次回は、第五話「事件」です✍
お楽しみに!!