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6話 願い
「ライブするよー!」
こえ君はVOISINGの会議室で笑顔で言う。私の瞳は揺らぐ。赤、水色、橙、紫、緑、
白。六色のペンライトが私達のステージを飾ってくれる。そう想ってた。幸せな夢を
見てた。
「セトリは〜!」
こえ君はワクワクで曲を選ぶ。これは私達のライブで、とても綺麗な会場で、私達の
歌声が会場一面に広がる。熱い声援や、ファンの声が響く。そう想ってたのに。
現実って、厳しいんだね。
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私達はライブ会場に立つ。会場には私以外のメンバーのペンライトが揃う。それに
私は少し気分が落ち込む。私達は歌い始める。
🟢「ねぇ、頂戴。キミの言葉をこのバケツに入れて」
⚪️「こぼれないように全て飲み干してああ、ああ。」
🟣「鼓膜を揺るがせる愛が欲しい眩むほど愛した偽証ない愛」
🔴「酸素濃度恋画面の奥で」
🟠「チート級SAVE螺旋描いた運命的なキミをさぁ逃さない」
🔵「嗚呼ストーカーなんて人聞き悪いね全部知りたいだけなんだよ」
「魅力的なキミが逝けないんじゃない?」
🌟「まさに純愛キミに捧ぐ歌」
子 「アイシテルアイシテルアイシテル」
🌟「完璧な理想演じられたボク」
大 「アイシテル真実のお姫様」
🌟「ボクに笑ってみて?」
此処にぽらりすの声援が聞こえる。白いペンライトは片手を折り数えれる。
そっと私は手を振るために会場の端へ向かう。見てみぬ振りが出来ない皆への
ファンサをする。でも見たくないもの、見ちゃったんだ。アンチだよ。
『#活動名#キッショ』
『StarlightPolarisに不要』
嫌な言葉だけ目に着いちゃった。私は笑顔を崩さないようにそっと歩く。
ライブは終わった。私の幸せな理想。そんなものって一瞬でそっと崩れる。
私は笑顔という名の仮面を被り、
「ライブ楽しかったねー!」
私は笑顔で言う。ここで打ち上げ。そう思ってたかった。でも、
「ちむ、#名前#、すたぽらに要らないと思う。」
「れるも!」
「ゆうさんも!」
「俺も!ね!こた!」
「何ー?」
「み…、んな?」
私は呆然と立ち尽くす。今までステージの上での絆が一瞬で解け、幸せは
終わる。歩いてく皆に手を伸ばす。
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私はそこで目が覚める。そこには会議室の扉を開けようとする私。扉に映る
顔は酷く痩せて、隈がある。私は鞄からコンシーラーを出し、そっと隈を
隠す。
「はぁ。」
少し溜息を着き重たい扉を開ける。誰もいない会議室にすこし嬉しさを
感じる。軽くメイクを直し、髪を直す。溜まってるタスクをやり、あとは
メンバーを待つ。会議が始まった一言に驚いた。
「ライブするよー!」
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