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友達作り⑭操り人形なんかじゃない!
星
「どういうこと……?」「わからないよね、奈々ちゃん。……空ちゃんとは、学校で出会ったの。最初はあの子、一人ぼっちだったんだ。とても可哀想だと思って、うちらのグループに入れてあげたの。最初にグループ作ろうよって提案したのは、私だったんだけどな……」ゆいが悔しそうに拳を握りしめた。「でも、空ちゃんは自分が全部決めた、自分がリーダーだって思い込んでるみたいで。私が作ったグループなのに……! 許せなかったよ。でも、怖くて何も言えなかった。そしたら、どんどん命令がエスカレートしていって……。上履き持ってきて、リュック持ってきて、消しカス捨てて、これからは私のことを『天野様』って呼んで、って……」「なんで……それを続けちゃったの……?」奈々が優しく尋ねると、ゆいは今にも泣き出しそうな顔で言った。「私たちだって、こんなのやめたかったよ! でも、裏切ったら絶対に許さないって脅されるんだもん。私たちのすっごく大切なものを奪って、それを川とかに捨てて……! それで、必死に探して見つけたら、また捨てられて……!」ゆいが涙をボロボロとこぼしながら、必死に説明してくる。(そんなに苦しかったんだね……)初めて知った悪グループの本当の姿。彼女たちが抱えていた深い心の痛みに初めて気づいた奈々は、もっと早く気づいてあげられていたら……と後悔した。「私も……本当は誰もいじめたくなかったんだ。お母さんと約束したんだよ。学校生活はみんなと仲良くすること、って。でも、空ちゃんのせいで、それまで仲良くしていた子もみんな離れていっちゃったの……! 私、みんなのことをいじめたくなんてなかった……!」ももまでもが涙を流して、胸の内を吐き出してきた。「みんな、本当に辛い思いをしてたんだね……」奈々が彼女たちの肩にそっと手を置く。悪グループだと思っていた6人は、本当はいじめなんてしたくない、傷だらけの普通の女の子たちだったのだ。「……ありがとう、奈々ちゃん。相談したら、ちょっとすっきりしたよ」「私も……空ちゃんに負けないくらい、強くなる」ゆいたちが涙を拭い、前を向こうとした、その瞬間だった。「何してるの」誰もいないはずの薄暗い場所に、冷たく低い声が響き渡った。その声は、奈々たちの鼓膜をずんずんと不快に震わせる。この禍々しい空気は、まさか……!『空ちゃん……!』奈々と、グループたちの声が重なった。「何してるの。私の悪口?」「ちっ、ちがう!あっ、違いますっ!」途中から敬語に直すゆいちゃん。どうして、どうしてここにいるの?ー