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久しぶりじゃん
無言の帰宅
傷跡が痛い。
頭が回らない。
視界が白く、遠のいて行く
「おい。立てよ」
その言葉で、ふと我に帰った。
低いハスキーな声が鮮明に聞こえた。
「生きてんのか?」
霞がかった視界がだんだん開けていき、目の前で細身で中髪の男が俺を見下ろしていた。男は俺と同じく、傷を何箇所かに負っているものの、目は強く、生きていた。
男の背景には死闘が繰り広げられており、周りには悲惨な姿で横たわる死体や、血のついた武器があちこちに散らばっている。
「もう、殺してくれ…」
心の底から限界を迎えた俺は、息を吐くように、呟いた。
「あ"?」
「だから、殺してくれって、。どうせ国に帰れば俺は死刑だ。今死んだところで誰が悲しむ。」
俺は視線を落とした。かすかに男が鼻で笑う顔が見えたが、見て見ぬフリをして首が落とされるのを待った。
だが、男から帰って来たのは予想外の言葉だった。
「無理だ。」
「それは、なぜ、?」
「お前を生きたまま持ち帰ることにより、俺の報酬が倍になるからな。」
この男が俺を救ってくれるのかもと、少しでも思ってしまった自分に腹が立った。
そんな理由でこの傷に耐えながら国に帰り、果てには国民の前で無様な姿を晒されるのだけは絶対にごめんだ。
「だからもう、殺してくれって___!」
癇癪を起こしたその途端、男は俺を遮り、燃え上がった。
「てめぇはいつまで人に頼るんだよ」
「任せっきりの人生で、自分で死ぬこともできねぇのか?」
傷口を、思いっきり開かれたような気分になった。何か、尖ったモノを突き刺されたような。
「ったくよぉ、お荷物なんだよ」
「死ぬなのなら」
「勝手に自分で死ね」
最後のがトドメだった。
手探りで何か刃物を探し、自分の腹に押し付けた。
今思えば、俺はあそこで諦めたが、男は戦い続けてたのだろうか