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    魔法試練:第三戦 風の試練
    
    
    
    闘技場の天井が開き、空が覗く。 風が吹き抜け、空間が揺らぐ。 
リュカの前に現れたのは、風の国・ゼフィロスの空間魔導師・シェイド。 彼は黒いローブを翻しながら、空中に浮かんでいた。
「風は、自由であり、移動であり、存在の境界を越える力」 
シェイドの声は、風に乗って響く。 
「君の“無”が、空間そのものを拒絶できるか……見せてもらおう」
リュカは、灰色の魔力を纏いながら構える。 だが、次の瞬間、彼の足元が消えた。
「……っ!」
空間が歪み、リュカの身体が宙に浮かぶ。 重力が消え、方向が失われる。 シェイドは、空間魔法で闘技場そのものを“無重力領域”に変えていた。
「空間とは、位置と距離の概念。君の“拒絶”が、それを壊せるか?」
リュカは、空中で体勢を崩しながらも、集中する。 灰色の魔力が、彼の周囲に広がる。
「俺の魔法は、属性を拒絶する。ならば、空間の“法則”ごと、否定する」
彼の手が、空間の歪みに触れる。 すると、重力が戻り、リュカは地に足をつけた。
だが、シェイドは笑う。 
「空間は一つじゃない。並行世界、虚空、転移座標——無限に存在する」
彼は、次々と転移魔法を発動。 リュカの周囲に、無数の“偽の闘技場”が展開される。 幻の空間。偽の位置。偽の敵。
「君は、どれが“本物”か見極められるか?」
リュカは目を閉じる。 幻に惑わされるな。 灰色の魔力が、空間の“真偽”を見極める。
「俺は、魔法を拒絶する。だからこそ、魔法の嘘に騙されない」
彼の手が、幻の空間をなぞる。 すると、次々と偽の闘技場が崩壊し、シェイドの本体が現れる。
「……見抜いたか」 
シェイドは、静かに降り立つ。
「君の“無”は、空間の欺瞞すら拒絶する。見事だ」
リュカは、息を整えながら言った。
 「魔法がどれほど複雑でも、俺の“否定”は、真実を見つける」
シェイドは微笑み、次の試練を告げる。
 「次は、土の試練。物理の力、重さ、圧力——君の“無”が、耐えられるか」
    
        はい!頑張ったよー
マジで書くことがない…
最近星にハマったって話する?
文章の後に★とか入れるじゃん、そういうこと(は?)
そんじゃばい