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Until I laugh with you again under the fireworks.#6
「ハッ」私はそこで夢だと気づいた
あれは今から五年前、私がまだ|意味のない行動《リストカット》を知らない時だ
その後の記憶は思い出したくない
思い出しただけで死にたくなるような嫌な記憶だ
てか、この後全ての記憶が思い出したくないんだけど
でも、少しだけ思い出したい記憶もある
というか今何時なんだろ?
と思い時計を見ると針は11を少しまわったところだった
マジか…
この記憶を思い出すとその日は絶対に眠れないのだ
私は憂鬱な気持ちでリビングに向かうと明かりがついていた
誰だろうと思いリビングに入るとそこにはリョウさんがいた
「あれ?ヒナどした」
と聞かれた
「えっと、ちょっと嫌な夢見たので…」
と言葉に詰まっていると何かを察したのか
「そっか」と答えられた
「そういうリョウさんはどうしたんですか?」
と聞くと
「俺は不眠症なだけ」
と笑って答えたが私は盛大に地雷を踏み抜いたと思った
「スイマセン…」
と私が申し訳なさそうに言うと
「気にすんな」
と笑いながら答えた
リョウさんの笑顔は5年前のあの日以降の記憶の中で数少ない『思い出したい』記憶の
私の|初恋の相手《・・・・・・》の男の子の笑顔にそっくりだった
私はその笑顔をみて少し心が軽くなった
そして私は無意識に作り物じゃない笑顔を見せていた
リョウさんの笑顔を見た時私はこう思った
--- あの子ともう一度会って約束を果たしたいと ---