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第2話:性転換します?
少ない文です
プログラムに異常が発生した。
誰かが、壊したのか…それとも…
「社長!!プログラムが消失しました!」
「被害はそれだけか?」
「いいえ、プログラムの最後の働きで…この世界にAROが発動されました。」
プログラムは、何をしたいんだ?
「そうか、なら今すぐこの世界全部に動画配信を開始しろ!一人でも多く生き残らせるのだ!」
目が覚めると、そこは俺の知っている地元じゃなった。
家の前にあった山は、完全に消え…その影響でなのか分からないが俺の家の近くの家がほぼ崩壊していた。
しかし、奇跡的に俺の家は崩壊していなかった。
「一先ず、何が起きたんだ?」
俺はそんな疑問を抱えながら、スマホを探した。
理由は、いち早くこの状況を知りたかったからだ。
「お?以外に近くに落ちているじゃん」
俺が、そう思いスマホに手を伸ばした時…ふと、違和感が俺を襲った。
「手が、太く…ない…?」
デブ特有の、割り箸よりも太い指ではなく…小学生女子の様な小さな手に違和感を覚えたのだ。
しかし、一旦その事は置いておこうと思いスマホを拾った。
慣れた手つきで、最近アイコンが変わってしまった青い鳥を開く。
もう、青い鳥と言えなくなるのは…とてつもなく残念だ。
そんな事を、考えていると…AROの開発会社:NOVERSから直々に動画配信がされていた。
俺は、何かと気になりその内容を見た。
「へーそんな事が…。」
NOVERSの話によると、この世界にAROの世界が実装されたらしい。
言っている意味が全然分からないが…この状況を見るに、真実なのだろう。
そして、その代わりと言っては何だが…人々に、スキルが付与されたらしい。
ちなみに、何故現実世界なのにそんな事が出来たかは…多分だが、AROのプログラムと意識を失う前に見たあの樹が原因だと思う。
まぁ、今はそんな事はどうでもいいか。
「さーて、俺のスキルはどんな物だ?もしかして、《無限復活》かな?それとも、《不老不死》?もしかして、ARO最強の《創造世界》かな?」
俺は、そんな期待を胸に抱きながら「ステータスオープン」と呟いた。
その瞬間に、目の前に映る青白く薄い板。
そこには、こんな風に書かれていた。
〈人間ニ拒マレシ者〉
名前:野馬鹿治 (変更可能) 種族:人間種(?) 年齢:13 性別:不明
LV.1
体力:10 攻撃力:10 速度:10 魔力:10 防御力:10 知力:100
忍耐力:10
〈スキル〉
性別変更:MAX (残り1回)
〈称号〉
AROに最後まで残りし者
ARO最古の人間
#*$+に好かれし者
人間ニ拒マレシ者
〈弱点属性〉
全属性
なんだ?この、最弱ともいえるスキルは…。
性別なんて変更して何になるんだ?
しかも、種族:人間(?)ってなんだよ!俺は、まっとうな人間だよ!
AROの全てが、俺に入るってわけでもないのか…いきなり、67レべってのもおかしいもんな。
そして、性別が不明ってことは…。
「な…何にも無い!!!」
俺は、その言葉が事実かどうか確かめるために自身の体を触る事にした。
その結果が、胸も下半身に付いている筈の排出器官も何にも無かった。
「もしかして、これって…今、決めろってこと?」
俺は、目の前に映るステータス画面の〈スキル〉を見ながらそう呟いた。
だったら、俺は…もう、男として辛い人生は送りたくない。
…だから、答えは。
「〈スキル発動〉」
その瞬間、体が輝き始め…光が消える頃には俺の体は完成されていた。
《重要個人情報》
名前:変更可能
体重:40kg 身長:150cm 血液型:A 性別:女 種族:――
〈スキル〉
無し
お読みいただき有難うございました!
まだ、時間があるのでもしかしたら今日もう一話投稿できるかもしれません