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いつもの5人で肝試し!(彩葉編)
ーー彩葉編ーー
星羅「彩葉とですか、何か良くないことが起こりそうです…」
彩葉「そんな不吉なこと言わないでよー!」
星羅「じゃあ私を盾にして押し出すのやめてもらえませんか?」
彩葉「だって怖いんだもん!」
星羅「じゃあ何で肝試しに行こうと誘ったんですか?」
彩葉「勘で!」
星羅「そう言うところはちょっと見習いたいと思うのですがね…」
彩葉「それにしてもさっきから後ろから足音聞こえるの私だけ?」
星羅「……いや…安心してください私も聞こえます」
彩葉「ちっとも安心できないけど?」
星羅「じゃあせーので後ろ振り返って見ましょう」
彩葉「せーの!」
星羅「おや…?この子は?」
彩葉「見た感じ4、5歳ぐらいだね」
女の子「ねぇ…」
彩葉「うわぁ!喋った!?」
星羅「それは喋りますよ人なんですもの」
女の子「ねぇ…わたしのママをさがしてほしいの…」
星羅「お母さん…ですか?」
彩葉「お母さんはどんな人なの?」
女の子「せがおっきくてあかいふくをきているの!」
星羅「わかりました。探してみましょう」
彩葉「えぇ…本当に?」
星羅「この子を置き去りにすることもできないでしょう?」
彩葉「しょ、しょうがないな…」
女の子「おねえちゃんたちありがとう!」
星羅「はぐれた場所とかはわかりますか?」
女の子「んーとね…絵本がいっぱいあったところ!」
彩葉「多分図書室なんじゃない?本たくさんあるし」
星羅「彩葉のくせに珍しく役に立つじゃないですか」
彩葉「珍しくない!いつものことだ!」
女の子「けんかしないで!ほらなかなおり!」
星羅「ほら言われていますよ?」
彩葉「うぅ…(小声)ごめんなさい……」
女の子「んー?ごめんなさいが聞こえなーい!」
彩葉「ふざけてるだけじゃねーか!」
星羅「ほら行きますよ」
---図書室についた---
彩葉「で…図書室についたけど…」
女の子「うん!ここらへんでママとはなれちゃったの…」
星羅「だけどここって…」
ガサガサッ(物音)
彩葉「ヒィ!なんかいるの!?」
女の子「だけどここでママとはなれたの…」
星羅「ちなみにここの図書室は娘を探し続けている幽霊が出るって噂ですけど…?」
彩葉「えー!無理無理!絶対無理!」
星羅「でも…」
ガサガサッ(物音)
女の子「もしかしたらママがいるかもしれない!」
星羅「そうなんですか?じゃあ行ってみますか」
彩葉「えー!私は無理!」
星羅「じゃあ彩葉だけここで待っていてください」
彩葉「それはもっと無理!」
星羅「じゃあ大人しくついてきてください」
女の子「……(だいじょぶかな?けんかしかしてないよ…)」
彩葉「で、この奥から物音がしたんでしょ?」
星羅「見てみましょう」
女の子「……!あれわたしのママだよ!」
彩葉「あの人が?」
女の子「うん」
星羅「じゃあ声をかけてみますね」
星羅「あの…ちょっとよろしいですか?」
女性「はい…何か?」
彩葉「この子のお母さんを探しているんですけど違いますか?」
女性「…!咲希!あなたどこ行ってたの!」
女の子「ここでママとはなれちゃって……」
女の子「おねえちゃんたちにたすけてもらったの」
女性「そうなの!?ごめんなさいねお二人とも💦私の娘が…」
星羅「いいえ大丈夫ですよ、気になさらないでください」
彩葉「これからは気をつけてください」
女性「本当にありがとうございます!」
星羅「じゃあ私たちは帰りますか」
彩葉「うん、そうだな」
女の子「おねえちゃん達ありがとう!」
彩葉「またね!」
星羅「結局仲良くなってるじゃないですか」
彩葉「まぁね私が天才だから!」
星羅「……。(呆れて後ろ向く)」
星羅「……(あれ?あの親子の姿が見えませんね……」
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外に出た
彩葉「ふぅ、ちょっとめんどうなことになったね」
星羅「まぁまぁそう言わずに…」
彩葉「じゃあ帰りますか!」
星羅「そうですね」
風香「えっ!?あっ!おーい!2人ともー!」
彩葉「あっ風香じゃん何かあったの?」
風香「何かあったの?じゃないよ!今までどこ行ってたんだよ!」
星羅「えっ?どこって校内で肝試しを…」
風香「えっ………そんなのありえないぞ?だって行ったの“3日前”だろ?」
彩葉「えっ!?」
星羅「!?」
風香「私たちはお前らと分かれた後特に何もなかったからすぐ帰ってきたけど」
風香「お前らだけは何時間経っても帰ってこなかったから」
風香「ずっと私たちでさがしまわってたけど」
星羅「でも私たちは途中で小さい女の子に会ってお母さんのところの返してあげましたよ?」
風香「えっ?」
風香「私達以外には誰もいないはずだぞ?」
彩葉「えっ…」
星羅「やっぱりあれは幽霊だったんですか」
彩葉「えっ?知ってたのか」
星羅「噂でですけどね」
風香「とりあえず帰るぞ!」
星羅「はい…」
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エンディング④「あの人達は…?」