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祓い屋物語 第2話 あり得ない現実と3人の絆
しあ
私は、家に帰って本を読んでみた。
本の内容は、
怪異は、祓われない限り、消えることはない、だから年も様々だ。
想いをたくさん持っている人ほど能力が強い。叶えたい願いはそれぞれ違う。
ただ、その能力は学校でしか使っているのを見たことがない。理由は不明。
怪異に殺された人間は、もう戻ることはない
祓い屋は、生徒や教師を怪異から守るのが役目だ。
選び方は不明、誰が選んでいるのかも分からない。毎年数名が選ばれる。能力は卒業までの3年間しか使えない。
能力は、練習すれば強くなる。
一条 湊
と書かれている。手書きで書かれていて、メモみたいだ。
「一条 湊って誰なんだろう?」
本を閉じ、かばんに入れた。
次の日の朝、私は、雨と桜子と話していた。
「本って読んだ?」
私は聞いた。
「読んだよ。内容は多分一緒」
「私も読んだ、嘘だよね?本の内容って」
私は何とも言えなかった。
放課後、また教室に5人が集まった。
「本、読んでくれたかしら?」
こくりとうなずいた。
「一応、このことを知っているのは私たちだけ」
「詳しいことは、今から見せる」
「わかったわ、見ててね」
次の瞬間、永久先輩の手から水色の透明な板のようなものが出てきた。
「私の能力、バリア。戦闘向きではないわ、攻撃をはね返せたらいいのだけど」
普通ならあり得ない、手からバリアなんて。けど、現実だ。
「次は俺だ」
今度は空先輩が浮いた。
「例えば、こうやって椅子を浮かして、打ちつけることもできる」
その瞬間椅子が床にたたきつけられた。指で物を操作している。すごい。
これが現実ならあの話も本当なのかもしれない。
「俺とかに質問はある?」
「なんで祓い屋が私たちだってわかったんですか?人違いかもしれませんし」
桜子が言った。
「わかるんだよ、同じだって。何か印があるわけじゃないけど」
「気を付けて、祓い屋ってだけで怪異から狙われやすくなるわ。できるだけそばにいて守ってあげたいけど、できない場合もあるから。また、能力も練習しましょう」
「能力ってどんなのがあるんですか?」
雨が言った。
「その人に何かしら関係あるものになるだろうね。俺なら、空だから浮くだと思うし」
「ありがとうございます」
雨が言う。
「今日は、解散ね」
「これ、返します」
私たちは本を返した。
結局、一条 湊さんについては聞けなかった。
先輩たちは昨日と同じように帰って行った。
「私たちも帰ろうか」
帰り道だ。
みんなきっと信じているよね。本のこと、先輩が言っていたこと。
「大丈夫だよ、だって3人いるし、がんばろうよ」
私は頑張って言った。
「現実なのはわかったけど、危ないと思うから気を付けよう」
「練習して強くなればね!」
そんなことを言いながら帰った。
第2話まで読んでいただき、ありがとうございました!
先輩たちの特殊能力、いかがでしたか?目の前で繰り出されるバリアや念動力という「あり得ない現実」を前にしながらも、「3人なら大丈夫」と前を向くあかりたちの絆を書いてみました。
そして手帳に書かれていた、謎の人物「一条 湊」の存在……。彼は一体何者なのか、これからの物語にどう関わってくるのか、ぜひ想像しながら待っていただけると嬉しいです!
ここからさらに物語が動き出します。
それでは、第3話でお会いしましょう!