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2話 学校での辛さと美味しそうな血
「れるくぅ〜ん♡」
あぁ。またぶりっ子が来る。このしつこさホンマ嫌やわ。
笑顔で渋々接する。
「なんや?」
「放課後ぉ〜、一緒に帰ろぉ〜♡」
うっ…。昔から、助けてくれた子が好きなんやけど…。断ろ。
「ごめっ!今日用事があって…。」
「そっかぁ〜、🥺」
え、いやまって!それ昔やしキモすぎるわ!ホンマ自分のキモさに
気づけんやつは#名前#に近づかんといてやwww
「この練習問題をー。」
先生はいつも#苗字#をあてる。でも彼女は完璧に答える。
「#苗字#!とっとと答えろ!」
「〇〇です」
「チッ」
先生舌打ちしたやんな!#名前#に何舌打ちしとんねん!はぁ、
イライラするわー。カキカキ。皆は#名前#のノートをカンニングする。
先生は指摘をしない。れるやったら絶対指摘すんのに…。
アカンっ!コイツらは無視しよwww
あぁ。放課後か。少し誘ってみるか。
「#名前#!」
「はい?れるさん。」
「一緒に帰ろや!」
「外せない用事がありまして…、申し訳ありません。」
断られてしまった。また誘おっとwwwまた今度こそOKしてくれるように。
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うぅ…。好きな人からのお誘い断っちゃった…。う…。花子様達から
冷たい視線が突き刺さる。あぁ。屋上に行かなくては。はぁ。ギィィィ。
開けたくもない扉を開ける。
「おそいじゃない!」
ドゴッボコッ!あーあ。「痛い」だなんて分かんなくなっちゃったかも。
助けて。その一言は喉につっかえたまんま。
バンッ!思いっきり腹を蹴られる。ガンッ!フェンスに当たってしまった。
「あれー、花子たち?」
「先生!#名前#殴ろwww」
「おーけ!」
ドゴッボコッボカッドゴッボコッボカッボコッドゴッ!ずっと殴られ続ける
私は弱虫だろう。助けも呼べない。助けて。そのたった4文字が喉に
詰まる。涙なんて見せてはいけない。何度言われただろう。
もうしんどいよ…。パタッ。私はそのまま意識を手放した。
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れるはな、ヴァンパイアなんよなー。いま学校の屋上で美味しそうな血の
匂いがしとるから追いかけとんねんけど…、#名前#なんよなー。
起こしてみるか。
「なぁなぁ、起きてやー。」
アカン、気絶しとる。体には無数の傷跡、そして滴る血。美味しそうな匂い。
ちょっと血が欲しいねんなー。すこーし貰ってもええか?やっぱやーめた。
傷だらけは可哀想やしな。でもちょっぴり可愛ええ♡
ピクッ。少し指が動く。
「れるさん?」
「大丈夫か?」
「はい…。 」
あーあ、心配やなぁ。
「私は帰りますんで!」
「まってや」
れるは言葉を紡ぐ。
「れるのこと覚えてない?」
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「れるのこと覚えてない?」
何だろう。思い出さなくてはいけない記憶。私が守った少年ってれるさん?
「もしかして…。 」
私は言葉を発す。
「昔助けたれる君?」
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思い出してくれたんや!嬉しい!
「せやで!それにしても…、」
すこーし首を見る。血が滴り落ちてきて美味しそう…。
「ちょーっと血、貰うで」
「え…、れる君っ!?」
焦っとる#名前#も可愛いで♡
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あぁ、れる君に血を飲まれたのか。これから帰っても地獄なだけだけど
帰ろうかな。
「さよなら!」
私は笑顔で別れの挨拶をした。
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