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僕はみんなと違う、誰も分かりやしない③
そう、僕はいわゆる「視覚障害者」っていうやつになってしまった
あれから、僕の周りに友達はいなくなった
武命も、僕のこと好きじゃなくなったみたい
お母さんの前では愛想良くしてるけど
学校では、話してもくれない
寂しいよ
なんで
なんでトラックなんかが僕に突っ込んできたんだよ
あいつのせいだよ
トラックがトラックが突っ込んできたから
僕の人生が全て変わったんだよ
何もかもが
毎日電柱にぶつかって
お母さんは毎日
トラックの運転手とか警察に抗議しに行っている
ごめんね
僕なんかが生まれたから
お母さんが大変な思いをして
友達を悲しませて
トラックの運転手の人生を変えたことになるよね
突っ込んだ場所も今工事してるみたいだし
僕が生きているからダメなんだ
ある日、お母さんが言った
「学校、引っ越そっか」
「え?」
「そっちの方が真司も楽しいかもしれないでしょ?」
「いや、母さん、なんでまた僕のためにお金かけようとしてんの?」
「なぁ、母さん、バカじゃないの?、もういいよ、僕なんか、いなくなればいいんだから」
そう言って自分の部屋に戻った
お母さんの泣いている声が聞こえる
ごめんね、お母さん
ごめんね
僕なんかが生まれてきたから
武命、お前、いいやつだったな
武命が怪我しなくて良かったよ
僕は、裏切られてもお前と笑ったことは忘れないから
ごめんね
ごめんね
もう、いやだ
いやだ
なんで、なんで僕なんだよ
ここ、三日間布団から出ていない
お腹すいたとかもうどうでもいい
お母さんが呼びにくるけど
ドアに向かって枕を投げる
大体当たらないけどね
普通に生きてただけなのになんでダメなんだろ
お母さんが仕事に行った隙に部屋から出てみる
ちょっとお腹すいたから何か食べようかな
何週間学校に行ってないかな
でも、こんな僕が行ったって迷惑なだけだから
冷蔵庫に何かあるかな
手で探ってみるけどわからない
お菓子何かあったかな
何も、ないか
そんな時、外から呼ぶ声がした
「おーい、茎田くーん」
誰だろと思ってカーテンから少し様子を伺ってみる
え?誰?聞いたことない声なんだが
こっちから呼んでいるのかも分からない
返事すんのもなぁ、と思っていたら気付かれてしまった
「あ、茎田くんだよね!」
「え?だ、誰ですか?」
「あー、僕1年B組の森 蒼斗(もり あおと)です。」
なんか変に張り切ってるみたいな声
変なやつ
「ねぇ、今日手紙届けにきたんだ!」
「え、あ、ありがと、げ、玄関来て」
「わかった!」
そう言って玄関のドアを開ける
どんなやつなんだと思いながらも少し嬉しい気持ちがあった
でも、もう期待しないって決めてるから
「きみ、真司くんでしょ?」
「うん、そ、そうだけど」
「いい名前だよね〜」
「ありがと」
「今、家誰もいないの?」
「え、うんそうだけど」
「あ、上がってく?」
「え!いいの!?」
「う、うん、届けてくれたし、暑いでしょ?」
「やったーーーー!ありがと!」
「ど、どうぞ」
「お邪魔しまーす!!」
なんだこいつとも思いながらも家に招き入れた