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心壊
イブラヒムside
イ 「さ、一旦向こうにって、叶さん?」
叶 「叶。叶。そう、僕は叶。アハハハハハハハハハハッ!!!」
イ 「叶さん!!!」
バタン
イ 「叶さん?」
叶 「邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ邪魔だなぁ」
ザシュッ
イ 「っっっっ!!!!」
がちゃっ
イ 「叶さん怖いよ。」
叶 「イブラヒム。置いてかないで。」
イ 「うん。」
イ 「叶さんは誰と一緒に来たの?」
叶 「くず…。お父さんだよ。(傍から聞いたらクズ野郎)」
イ 「そうなんだ!」
叶 「イブラヒムは?」
イ 「俺はお父さん?とお母さん?」
叶 「そうなんだ。」
イ 「ん?叶さん来ないの?」
叶 「ふふふっ。」
イ 「…。」
がちゃっ
イ 「憧れ。可愛い絵」
がちゃっ
イ 「あれ?叶さん?」
黛side
黛 「これで5つだよね。」
人形 「宝探し楽しいね。私も宝見つけたよ」
黛 「え、人形のお腹になにか…破くか。」
ビリッ
黛 「赤いボール。あと一つ。」
人形 「キャハッ」
バタン
黛 「え、その部屋…開いてる。入るしか…ないか。」
がちゃっ
黛 「あった。最後のボール。これで出れば…。」
ガチャッ
黛 「開かない?」
人形 「また宝探ししよう!誰が鍵を持っているかな?」
黛 「え?カギ、探さないとヤバそうだね。」
ビリッ
黛 「なにもない。」
ビリッ
黛 「ッ!」(指を切る)
ビリッ
黛 「うわぁ。」(虫まみれ)
ビリッ
黛 「カギなんて本当にあるんだよね!?」
パァァアァァ
イブラヒムside
イ 「そういえば、この部屋に行ってなかったな。」
イ 「虹の橋がかかってる。」
ギギギっ
イ 「うわっ、嫌な音。鍵がある。」
イ 「これで、開かなかった部屋に入れるのか。」
イ 「にしても、叶さんどこに行ったんだろう。」
叶 「あ、」
イ 「あー!いた!!」
叶 「ずっといたよ。じゃなくて、あの部屋鍵がかかってるみたい。」
イ 「カギ?あ、さっき見つけたよ!」
叶 「おお。さすがイブくん。」
がちゃっ
イ 「階段?」
叶 「下に行ってみよう!」
イ 「青い部屋?さっきいたところみたいな色。」
叶 「ほんとだ。まゆゆいるかな?」
イ 「いるといいけど。」
「……で………だよね」
イ 「声?」
叶 「まゆゆの声じゃない?」
「うん……結構……」
イ 「だんだん大きくなってる。」
叶 「あの部屋かな?」
「そうそう、……あるよね」
がちゃっ
イ 「まゆ先輩…。」
叶 「いたけど…。」
黛 「うん、やっぱりVやってるとよくあることだけどさ、」
黛 「ありがと、そう言ってくれる人なかなかいないからさ。」
黛 「あー。よくいるよねそういう人。そういう人ってなかなか変わらないからね。」
黛 「もっと、躁とか、鬱とか、言いやすい世界ならいいのにね。……。」
イ 「まゆ先輩?」
叶 「もう行こうよ。まゆゆ、なんかおかしいし、本物のまゆゆならこんな所いないんじゃない?」
イ 「…。」パチン(ビンタ)
黛 「…え?」
イ 「まゆゆ…。」
黛 「イブラヒム?なんで、こんなところに…」
叶 「え、嘘…。」
イ 「まゆ先輩!」ギュッ(抱きつく)
黛 「…。なんか、心配かけてごめんね。」
黛 「で、先に行くのはいいけど、なんか、記憶が混濁してて、」
叶 「別にいいんじゃない?もう思い出さなくても、」
黛 「けど、なんか大事なこと忘れてる気がするんだよね。」
黛 「あれ?叶さん薔薇落としたよ。」
叶 「え?」
黛 「この薔薇…。」
叶 「返して!薔薇に触らないで!!!」
黛 「ちょ、叶さん!」
叶 「返してよ!!」パレットナイフ振り回す
黛 「危ないっ」
叶 「わっ」ドサッ
黛 「あ、」
イ 「叶さん?」
黛 「…。ごめんねイブラヒム。叶さんはゲルテナの作品なんだ。あの追いかけてくる赤服とかと同じ感じなんだと思う。」
イ 「そう、なんだ。」
黛 「だから、こっからは二人で行こう。」
がちゃっ
黛 「で、どこに行けばいいの?」
イ 「えっと、ここの人形が動かせないから、まゆゆお願い!」
黛 「わかった。…一体ここにきて何体コイツラをどかしたんだっけ。」
イ 「確か3回」
黛 「意外と少ないね。とりあえず、下に降りよう。」
ここまで読んでいただきありがとうございました