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カービィ異形郷バンダナワドルディ編1
それは非情なくらい突然だった
なんの前触れもなく ある日奴らはやってきた
ここは呆れかえるほど平和なプププランド。
ウィスピーウッズのリンゴが落ちる。
それを拾ったものがいた。
まんまるピンクのわかもの、カービィ。
今日も春風に吹かれながらお散歩。
デデデ城前。
ここでは、メタナイトが鍛錬をしていた。バンダナワドルディも一緒だ。デデデ大王も退屈そうではあるが一緒だ。
「カービィも、あとで来るみたいです。リンゴを食べてから行くって言ってました。」
「カービィのヤツもくるのか?今日こそぶっ潰してやるわい!」
「…フッ、またそんなことを…」
ザッ。
来客のようだ。
「カービィか?さぁ〜今日こそ勝つわい!」
デデデ大王が来客に向かっていく。
「…」
「カービィ、なんか言わんかね。」
ザシュッッッッッッ
バタッ
デデデ大王が倒れる。
バンダナワドルディが青ざめた。
びゅおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
大きな風が起こる。
そこにいたのはカービィ…ではなく、顔一面が、牙で覆い尽くされた口になっている化け物だった。
「だ、大王様ァァァァァァァァァッッッ!!!」
側近のワドルディが嘆いた。
ブスッバキボキッ
ドサッ
側近のワドルディも倒れた。
「あぁっ!そんな!」
メタナイトが冷静に言った。
「焦るな。まだ2人とも息はあると見られる。今すぐマキシムトマトか元気ドリンクを手に入れるんだ。バンダナワドルディ、行け。」
「そ、そんな!メタナイトさんは…!」
「ここは私に任せろ」
「でも…!」
「いいから行け!!!」
「死…死なないでくださいね…」
タタタッ
「当然だ。」
大王をかかえてカフェに向かう。
「はぁっ…はぁっはぁっ…はぁっ…」
クッキーカントリー。ここにはよくカービィとお散歩に来ている楽しい場所。
のはずなのに、今日はあちこちに同胞であるワドルディやブロントバートの死体が転がっている。
地獄絵図だ。
こんなにも早くに大変なことになるなんて…
カービィはどこだろうか。
カービィは、今までどんなこともほぼ一人で解決してきた。
だが、今回はなんだか嫌な予感がした。
今まで、ここまで残虐に殺されたものはいなかった。カービィは道中の敵はほぼ何でも吸い込むか倒す。でも、倒されても星になったあとまた違う場所に生まれ変わるため、実質復活するし、血だって出るわけがない。
だが、今回は違う。
いつになってもワドルディたちは星にならず、血を流して倒れている。
ワドルディにだって、集まれば本当に素晴らしい町を築けるほどの力がある。
カービィには簡単にやられても、こんなにボロボロにならない。
そのイメージが壊された。
強くはないけれど、力を合わせて、みんなで生きる生き物。ワドルディ。
そんな協力の精神と諦めない強い心を持ったワドルディたちが、無惨にも殺されている。
ワドルディに限らず、いつも優しくしてくれるブロントバートやバウンシーも。
バンダナワドルディは、腹が立った。
バンダナワドルディは、ワドルディたちと違い、単独で戦えるほどの力がある。
ボクが、やらなきゃいけない。
みんなを、まもる。
バンダナワドルディは、そう固く誓った。