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君の為に死んでくれ
作風が作風なので暗いのが苦手な方は気をつけてください
僕は、幼馴染の君のことが好きだ
昔から、ずっと好きだった
でも、君には好かれたくなかった
僕は君を縛りたくなかった
だから僕は君とはあくまでただの幼馴染として接していたはずだった
それが、いつからだろう
君が僕を見る視線が熱っぽくなったのは
君が僕に対して特別視していると気づいたのは
僕はいない方がいい
もう、君の近くには
そう思ってわざわざ県外の高校に受験して、挨拶もせず引っ越して行ったのに、
隣の家の人に挨拶しに行ったらそこには君がいた
表情では笑った
でも、笑えなかった
君を縛る僕のことが嫌だった
消えたい 死にたい
誰にも知られず消えていきたい
毎日毎日屋上に行って、下の景色を見た
消えたいのに足が前に進まない
昼休みが終わって教室に戻るまでを繰り返していた
むしろ、このままひとりでいることができたらそれでいい
もう消えたくはなかった
でも、君の隣にはいたくなかった
また、いつも通りの昼休みを迎える
屋上にひとりで立ち、景色を眺める
ふと、後ろから声がした
呼ばれた
振り向きたくない
振り向いたら君がいることを認めなきゃいけないから
君の中に僕がまだ残っていることを感じなきゃいけないから
それでも、振り向いた
振り向いてしまった
「好きです!付き合ってください」
君が頬を赤らめてこちらを向いている
あぁ、ここにいるのが僕じゃなければよかったのに
「僕も君のことが好きだよ」
正直に話す
君の顔が一気に明るくなった
「でも、だから、付き合えない」
君の目元が潤んでいる
君のことを悲しませたくなかった
でも、僕は君の隣にいていいような人間じゃない
「君のことを誰よりも好いているからこそ」
「君も君を幸せにしてくれる人と結ばれてほしい」
背筋が震える
僕だって本当は君と結ばれたかった
他愛のない話をして、ひとつ屋根の下生活する
そんな理想を思い描いたのは1度や2度じゃない
でも、僕みたいな人は君と結ばれちゃいけない
昔から言われていた
よく周りにいる人たちと比べられた
姉とも比べられ、拒絶された
でも、僕は変われなかった
僕は、変なのに
だから、君の隣に僕はいるべきじゃない
いてはいけない
「そんな.....」
君が膝から崩れ落ちる
声をあげて泣きだす
今この場で正直に全て話せたなら
こんな僕だけどよろしくねと言えたなら
どれだけ幸せだっただろう
でも僕はそんなに強くない
君にまで嫌われたくない
君の幸せを願うことしかできない
階段を降りる音がぽつりぽつりと聞こえる
遂に、君に告白されてしまった
もう、これまで通りの関係ではいられない
それは、辛い
あまりにも辛すぎる
もう、いなくなろう
これまで散々躊躇ってきたけど、ここらで終わらせる時だろう
フェンスに手をかける
錠を開け、風を感じる
踏みとどまらないでくれ
止まらないでくれ
頼むからこのまま進ませてくれ
固まった膝を叩き、一歩、また一歩と歩を進める
「止まるなよっ!」
思わず出た声が震える
やっぱりまだ、覚悟ができない
でも、これ以上君に顔を合わせてはいけない
君とは結ばれちゃいけない
「動けよっ!.....僕の身体.......」
「どうか.....死んでくれ!僕と.....彼女をこれ以上傷つけるな!」
「このまま......早く!死んでくれ!」
アスファルトの上を上履きが滑った
もう声も出ない
意外とゆっくり、ゆっくり落ちている
でも、結局最後まで思う
やっぱり僕と君は結ばれるべきじゃないんだって
そもそも、一般的に結ばれることができないんだって
僕は.................女の子だから