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飛んだ肉片。#2
かいら
しゅうくんに犯されてから1か月たった頃私にはある異変が起こっていた。毎月きちんと来ていた生理が来なくなったのだ。あの日、しゅうくんにやらされたのはフェラだけじゃない。そのあと、セックスもさせられたし無理やり中にも出された。もちろんしゅうくんがコンドームをつけているわけもなく今に至るというわけだ。最初は何の違和感も感じなかった。むしろヤられた事の嫌悪感が大きくて妊娠したかもとかを考える脳は働いていなかった。今になりやばいと気付いた私はすぐに薬局に向かった。最大限の変装をして。芸能人でも何でもないけど私はどっからどう見ても学生。いまでは若くに子供を産む人は増えているけど変な目で見られるのは変わっていない。そりゃそうだこんな小娘が命を大切にできるかなんて知られている。いくら子供が好きでも、夫と仲良く生活できていても世の中すべて簡単にいくわけもない。
ウィーン 自動ドアが開き店の中に入る。最初はメイクコーナーに行く。一目散に妊娠検査薬を買いに行くと私が変装をした意味が薄れる。お母さん世代が買いそうな少し地味な化粧品を手にその次に妊娠検査薬を取りに行く。手に取る時は息をのんだ。こんなにも緊張するものなんだと。「大丈夫だよ、瑞穂。妊娠なんかしてない。」そう自分に言い聞かせお金を払い家に戻る。お母さんには体調不良だから学校を休むといってある。だから家には一人。静かな空間も手に検査キットを持っているからかやけに騒がしく思える。
トイレに入り1時間頭を抱えた私はついに検査をすることに決めた。尿をかけ15分ほどたったら結果が出ているという。そしてまたつらい時間がやってきた。もっと大人になってから素敵な旦那さんとこういう時を過ごしたかった。
目をつぶりながら検査キットを手に取った。線が一本なら陰性二本なら陽性
そして結果は
陽性…。検査キットにはくっきりと二本の線が浮かび上がっていた。
その瞬間涙が流れた。止めようと思っても流れ続ける。それはまさに蛇口をずっとひねっているかのように。「っ……、ぅ……うぅぁぁぁぁぁぁ」トイレの前で一人哀れに泣き崩れる私。
いつまでそうしていただろうか。お母さんがもうすぐ帰るとLINEをしてきた。そのLINEを見た途端すぐ自分の部屋に戻らないとと焦った。もちろん、検査キットも持ってあたかも何もなかったかのように。
数分経ってお母さんが帰ってきた。「みずちゃん~帰ってきたよ。体調大丈夫?部屋はいるよ」「やめて!体調はもう大丈夫だからそっとしておいて。」ドアを開けなくてもわかる。お母さんの悲しんだ顔。いつぶりだろうか、思春期と言われる年齢になっても私は親に反抗した記憶はない。ずっとお父さんもお母さんにも感謝をしていたし、嫌なことを言われたこともない。お兄ちゃんとも喧嘩はしたことがあるけどそれなりの仲を保っていると思う。
それから私は泣き疲れてか寝てしまった。2日たったある日、お母さんが部屋に入ってきた。毎晩泣いていて疲れた私は「入ってこないで!」と拒むことも出来ず・・・。「瑞穂、さすがにお母さん心配だわ。体調悪いなら病院行きましょ。何か嫌なことがあったら、お母さんにいてほしいな。ダメかな」生まれてきて、体調を崩したことはあまりない。お母さんも、私が体調を崩していないことはおそらくわかっている。もう隠し通せない。「お母さん、私ね高校2年生の時多分察しがいいからお母さんは気づいてたと思うんだけど彼氏がいたの。」涙があふれそうな中必死にしゃべり進める。「しゅうくん…って、、いうんだ、けど,、、」しゅうくんの名前を出した途端やられたことが脳裏に浮かぶ。涙を流し嗚咽を漏らす。お母さんは果たして聞き取れているのだろうか。いや、もしかしたら彼氏の話を出した時からすでに話の内容は予想できているのかもしれない。「1か月前くらいにその、しゅうくんから、、LINEが来てしゅうくんとヤった時の、、、を、、、晒すぞって脅さ、、れてぇ。それが嫌なら、、、て言われてしゅうくんと、会ったの。そしたら、またヤられて、、。中に出された。それで、初めて学校休んだ時に、薬局行って検査キット買って検査し、、たの。そしたら、、陽性で・・・」やっと、すべてを話し終わた後顔は涙でグシャグシャ。妊娠しているとお母さんに告げてからお母さんを見れない。そして、当たり前にお母さんは何も話してくれない。そらそうだ。本当は殴られる覚悟さえしていたくらいだ。「瑞穂、話してくれてありがとう。」お母さんは泣いていた。「怖かったね、お腹の子、瑞穂はどうしたい?」私の予想とは裏腹にお母さんは優しかった。私は何を恐れていたんだろう。怖がらずに早く言えばよかった