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8話 大切な人
「私のことなんか忘れていいよ。でもね、時々思い出して欲しいよ。
お願いだから私の分も幸せになって。」
なんでれるは守れんかったんや、あんなに想ってた人なのに。忘れられる訳
無いやん。涙の中に笑顔を無理やり押し込んだ表情はとても辛そうなんよ。
「まだ生きたいよ。」そう必死に訴えかけるような顔で最後の言葉をかける。
お願いやから…、目を覚ましてや。
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「私のことなんか忘れていいよ。でもね、時々思い出して欲しいよ。
お願いだから私の分も幸せになって。」
私はれる君にそう伝えたんだ。私の大切な人に。でもね、私みたいな人殺しが
幸せの一欠片を掴めなかった。
「#名前#っ!」
大声で呼んでくれる。私は大好きだよって言おうとした。でも出来損ないには
いう勇気がなかったのかも。
「お願いやから…、目を覚ましてや。」
彼が泣きじゃくるもんだからおかしくて笑っちゃうよ。
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「#名前#っ!」
れるは最後に名前を呼ぶ。お願いだから、神様たすけてや!
「ねぇ!」
れるは後ろを振り向く。そこには水色紙の少年が居た。
「こんにちなむなむ〜!あなたの心に極楽浄土!!水色大好き!
いむくんだよぉ〜!」
彼は陽気な笑顔で言う。
「願いを一つ叶えてあげるよ!」
れるはいむくんの一言に驚いた。願いを一つ叶えて?それなら#名前#が目を
覚ますように。
「なら、#名前#の目を覚ましてや。」
れるはそう持ちかける。
「わかった!君の想っている大切な人なんだねっ!」
いむくんは笑顔でいう。
「でもさ、僕はね、サイコロの2が出ないと願いを叶えられない。だからさ、
君がこのdiceを振ってよ。強く願っていれば確率は高くなるよ!!」
れるは決心した。強く#名前#が起きることを祈る。
「そのdice、れるに頂戴。」
「おっけー!」
いむくんはすんなりとdiceを渡す。水色で2と書かれた番号を祈る。
カラン!れるは祈りを捧げながらdiceを振る。その表記は2だった。
「おめでとっ!」
「ありがとうな!」
「じゃあ、願いを取引するね。」
「待ってや!」
取引はなんだ?そう思っているれるにいむくんは告げる。
「僕はいれいすのほとけ。6代仏の一人。」
れるははっとする。まだ6代仏の一人のほとけがまだ居たことを。
「僕は命と願いを取引するんだ。だからさ、」
少し寂しげな表情に変わる。
「覚えていてよ!幼馴染のれる君!!」
思い出せなかった大切な幼馴染って、いむくんやったんか。
「僕の命と引換えに彼の願い事を叶えて!!もふてゃ!行くよ!」
いむくんは笑顔で
「大好きっ!!れるくん!」
と言って最後に
「Irregulardice!」
そう魔法の呪文を唱え消えていった。
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私は目を覚ます。昔々の遠い思い出のように。色が戻っていく。
「#名前#っ!」
れる君は思いっきりギュ!って飛びついてきた。
「心配したんやからな。」
ちょっとツンデレに言ってくるけどそこも好きかも。
「ありがと。」
私はその頭をそっと撫でる。昔の親友のIrregulardiceの皆が夢に出てきたっけ。
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「痛っ!!」
私は頭を強打する。でも不思議なことに血はでない。
「#名前#!」
「りうくん、初兎くん、ないくん、まろくん、ゆう兄?」
私は全員の名前を呼ぶ。でもいむくんは居ない。
「此処に居ちゃ駄目だよっ!!」
りうくんは叫ぶ。何でだろう?私の大切な人はあといむくんと誰か居る。
「れる…、れるを思い出すんやっ!!」
初兎くんも私に言う。
「まだ話してたいけど、いむ、頼んだよ。」
ないくんが言った後サイコロを振った音がした。
「お別れやな。」
まろくんはそう呟く。
「大切な人のところ戻りや。ずっと」
「待ってるから」
全員此処で待ってるからって言ってくれた。私は溢れる涙を拭い
「ありがとっ!たいせつないれいすの皆!」
私は皆に別れを告げた。
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私はふと周りを見渡す。そこにはイム君が立っていた。
「大好きだよ。」
そう彼は伝えようとした。私は軽く笑って大切な人達にありがとうって
呟いた。
やっほ!いれいす出してみたの回でーす!!
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