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異世界旅行記 -File.4-
うにゃぁ
朝起きるとそこは教会の床だった
能力が使えるかもしれんないと思い中央へと向かった
案の定モンスターの死骸が放置されていた
そのモンスターに触れると
頭に何か言葉が浮かび上がった
『|氷牙《ひょうが》』
斬属性の攻撃に氷属性が付与される
『|毒牙《毒牙》』
斬属性の攻撃に毒属性が付与される
『|衝撃緩和《しょうげきかんわ》』
衝撃、受けるダメージを減らす
気絶しにくくなる
『|突進《とっしん》』
突進使用時から5秒間何の攻撃も受けないが相手に向かってしか動けなくなる
『|鋭利《えいり》』
自身の打撃属性に少量斬属性が付く
斬属性の威力が1割上がる
、、、、おそらくこの能力を得たんだろう
そういや斬属性って剣とかだよな?
、、、武器屋あるかな?
街の中を探索すると至る所に|瓦礫《がれき》が飛び散っている
それほどあのモンスターは強かったのだろう
、、、毒や氷なんて害悪だもんな、、、、、、、、
そう考えていると古びた武器屋を見つけた
今も営業しているようだ
店に入ると「いらっしゃい」誰も居ない店内からそう声が聞こえる
⁇「おう、すまねぇな今工房にいるもんで」
⁇「俺はここの|店主兼職人《てんしゅけんしょくにん》のクラウだ」
クラウ「あんた武器を探しにここへ来たのか?」
Zeno「あぁ、小さな剣、、、ナイフやダガー、双剣辺りが欲しい」
そう答えると
クラウ「お、丁度今ナイフやダガー、双剣が有るぜ、ついでにホルダー持ってけ」
クラウ「|勿論《もちろん》全部タダだぜ」
Zeno「え?」
クラウ「ん?知らねぇのか?」
クラウ「モンスター殺す奴が増えた方が国もいいんだろうさ、国が全額負担だぜ」
クラウ「まあ弱い奴に強い武器は使えねぇけどな、素手と同じ威力になるし」
Zeno「へ〜、、、、」
クラウ「例外として魔具だな、選ばれた者しか使えねぇし武器が能力を持ってる」
クラウ「まあ選ぶのは武器が選ぶんだけどな」
クラウ「そうだ、ウチにも魔具が一つあるぜ?」
クラウ「試してくか?」
Zeno「|是非《ぜひ》(食い気味)」
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クラウ「これが魔具さ、持ってみな?」
そうニヤニヤしながら言われる
Zenoが持つと突然光出し姿を変える
クラウは驚き平伏す
クラウ「あんたが、、、、貴方が魔具に認められし者だったとは!」
Zenoは訳も分からず困惑している
クラウ「その剣は“刀”とかいう種の剣でして」
クラウ「その刀の名前は|亜刀・空喰《あとう・そらぐい》」
クラウ「能力は空間を断つ、捻じ曲げる、喰い裂くの3つ」
クラウ「それぐらいしかわかりやせん」
クラウ「、、、、、あの中央のモンスターの亡骸を消してはくれませんか?」
クラウ「あと半日もすれば死臭が漂い始めモンスターが来てしまいます」
クラウ「|何卒、何卒、、、!《なにとぞ、なにとぞ、、、!》」
Zeno「わかった、まあ取り敢えずモンスターの死骸を消してくるね〜」
そういいZenoはよくわからないまま店を去り
モンスターを剣で空間ごと捻じ斬り消滅させた
その後何事もなかったかのような顔を浮かべ街を出て旅へと出かけた
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