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君に恋したあの日。Ⅳ 〜終わらない物語〜
赤都 乃愛羽
告白の結果は…?
〜終わらない物語〜
後夜祭のキャンプファイヤーが赤々と燃える中、私は結局、誰か一人のもとへ行くことができなかった。
屋上も、準備室も、中庭も。
誰かを選べば、誰かを傷つけてしまう。そう思うと、足が動かなかった。
一人、校舎の裏庭で夜空を見上げていると、背後から足音が重なって聞こえてきた。
「……やっぱり、ここにいた」
最初に声をかけたのはななもり。くんだった。
振り返ると、そこにはすとぷりの6人が全員揃っていた。
「ひどいですよ。僕たち、ずっと待ってたのに」
るぅとくんが少し拗ねたように唇を尖らせる。
「……でも、お前が誰か一人を選べなくて泣きそうな顔してるのは、想像ついてたけどな」
さとみくんが呆れたように笑いながら、私の隣に立った。
「ねぇ、選べないなら、選ばなくていいよ」
莉犬くんが私の手をぎゅっと握る。
「俺たち、これからもずっと一緒だって決めてるから。……君が俺たち全員のことを好きでいてくれるなら、それでいいよ」
「 莉犬、何甘いこと言ってんの。……まぁ、僕もこいつが誰か他の奴のものになるくらいなら、今のままでもいいけどさ」
ころんくんが照れ隠しに私の頭をガシガシと撫でまわす。
「なぁ、俺らもお前のこと、全員で幸せにするって決めたわ」
ジェルくんが優しい目をして、私の肩を抱き寄せた。
「幼馴染っていう境界線はもう壊れた。でも、これからは『特別な7人』として、ずっと隣におってや」
「……あはは、結局こうなっちゃうんだね」
ななもり。くんがみんなを見渡して、最後に私に真っ直ぐな視線を向けた。
「君の隣を奪い合うのは、これからも続くよ。覚悟しててね?」
夜空に大きな打ち上げ花火が上がる。
その光に照らされた6人の王子様は、あの日見た幼馴染の顔じゃなくて、恋する男の子の顔をしていた。
一人なんて選べない。
だって、6人全員が、私の大切で大好きな「すとぷり」なんだから。
私の恋の物語は、まだ始まったばかり。
これから毎日、6人からの「大好き」の攻撃に耐えられるかな……?
甘々です!