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5話 いい?何か必要なら言って!
「「「「失礼します!」」」」
いやーこんなはやくキーボードができる人が見つかってよかったあ。
「幸先輩!こいつ、本宮有吾さんが入部してくれるそうです!」「いや、だから僕は入部しない」
「そこをなんとかお願いします」「私からもお本宮くん!同じクラスの女子のお願いだよ?」
「僕からもお願いゆーご」「いや、僕は吹奏楽でピアノをやりたかっただけ。」
うわあすごいピアノ強豪くんかあ。私たちが待ってたやつう!
「それなら、ここにもキーボードがあるぜ!!!」「いや、キーボードとピアノは違うから」
「ってことなら、本宮くん?体験入部してみる?それで入りたいか入りたくないか言ってもらえばいいわ」
「僕の答えが変わることはないと思いますが、いいですよ。」
よおし!これで夢のバンドが組めるう!最高すぎん?うわーい!
「今やってる曲はなんですか?」「きらきら星い、楽譜渡されたあ」「伝統曲らしいですよ」
「いや、他で」「伝統曲それしかないのよ。あと去年入っていた30人の3年は全部がくふ持ち帰っちゃって」
うわ、ってことは部員31人いたってこと?今廃部寸前の部くらいの人数じゃん!おわってる?
「んそれなら作曲できますよね?Rougeのメンバーなら」「げっでき、なくわないわやってやろうじゃないの。」
幸先輩ならできそう。どんな曲になるんだろ。
「アプリでやってくるわ」「「「「「期待してます」」」」」
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《3時間後》
「で、できたわよ!」「聞きたいです!先輩の曲」「僕もお先輩。先輩?青くならないくらいの」
「?」「オレも聞いてみたいです!」
「よしスタートよ!」
まず、ドラムから普通。その次にキーボードが奇妙にダラ〜ってなって、おっベースって思ったらグチャグチャな音。ギターはダラ〜じゃなくてズンズン言ってるけどカッコ悪い?
うえ、あ歌い始めた歌詞なに?なんかすげえ。歌い出しが
あの日食べられなかったうどん
何これ。おかしい。
「先輩ダメですね。作曲、僕がやります!」「ってことは入る?」「作曲を手伝うだけ。」
むう冷たいなあ。けど楽しみ!
「オレベースのコードの勉強してきたぜ!」「僕も、理解した〜楽譜う。」「ギターのコードイマイチ分からないので教えてください!」
うわーみんなやる気。私どう練習すればいいかわかんない。
「舞奈ちゃん一旦ボイトレしましょ。去年先輩が置いていったボイトレメニューよ。」
おお。すごいいい。難しい。わかんない。ああ。
「ブルブルブル」こうやるのかなあ。
大変だなああ「もおわかんないよー」