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きさらぎ駅
登場
🦖、🍪、⚡、🍗
ある日の夜
私はじゃぱぱさんとLINEをしていた
私は友達と出かけていて、
その帰りに電車に乗っていた
最寄り駅に着くまでじゃぱぱさんにLINEの返事をしておこうと思ったのだ
<「のあさんいつ着く?夜遅いし俺迎え行くよ」
時計を見ると既に11時を超えていた
申し訳ないと思ったが、お言葉に甘えることにした
🍪「にしても全然着かないな」
前の駅に止まってからもう5分以上は経つ
こんなに遠かったっけ?
「なんか電車が全然駅に着きません」>
<「大丈夫?今どこ駅?」
確認しようにも辺りは真っ暗で何も見えない
「外真っ暗で何も見えないです」>
そう送ってしばらくすると返信が来た
<「ねえのあさんそれどこ?」
<「俺らがよく乗る電車、真夜中に乗っても建物の明かり見えるじゃん」
<「ほんとに真っ暗なの?」
そう言われてみればそうだ
私たちのシェアハウスはビルの並ぶ場所にある
夜でも比較的明るいのだ
それなのに、外はまるで闇のように漆黒
ここ、どこ?
<「他にも人乗ってるの?」
「乗ってますけど、皆さんお疲れみたいで、、」>
まばらに乗っている人達皆んな寝ている
起きているのは私だけみたいだった
すると、電車が突如減速した
駅に着くのかもしれない
「駅に着くかもです!!」>
<「まじ!?良かったぁ」
そしてドアが開く
🍪「え、?」
無人駅だった
ボロボロで使われていないかのように
東京にこんな駅あったっけ、?
不思議に思い、降りてみた
「無人駅に着いちゃいました」>
<「え、まじでどこ?」
「やっぱり戻ります」>
そう送った瞬間電車が出発してしまった
「電車いっちゃいました」>
<「ちょのあさん電話にしよ」
そう送られるとじゃぱぱさんから電話が掛かってきた
🍪「もしもし、?」
🦖「のあさん?今どこにいるの?何駅?」
🍪「分かんないんです」
🍪「駅名がどこにも…」
辺りを見渡すと看板のようなものが目に入った
🍪「えっと、、き、さらぎ、駅らしいです」
🦖「きさらぎ、?そんな駅聞いたことないけど」
でも確かにそう書かれている
🦖「きさらぎってなんて字?」
🍪「えっと…ひらがなです」
🦖「…いや、きさらぎなんて調べても出てこないよ」
それじゃあここは一体…
🍪「線路歩いて戻ってみます」
🦖「わかった」
私はホームを降りて線路を歩いた
🍪「うぅ…」
目の前には暗闇
怖すぎて足が震える
けど何故だろう
“振り返りたくない”
なんだかよく分からないけど
振り返ったら駄目な気がする
🦖「のあさん大丈夫?」
🍪「はい、一応…」
ドンッ…ドンッ…
え、?
🍪「なんか、太鼓みたいな音がするんですけど…」
🦖「え、太鼓?」
それになんだか近づいてきてるような…
🍪「…っ、こんなところもう嫌です…っ」
🦖「のあさん…」
また歩き出そうとした時だった
🍗「おーいのあさーん」
🍗「線路の上歩いたら危ないよー」
え、?
知ってる人の声がして思わず振り返ると
遠くにうっすらと人影が見えた
🍪「ゆあん、くん…?」
🦖「え?」
ゆあんくんがどうしてここに、?
私は近寄ろうとした
が、
🍪「っ!?」
全身を見て思わず身体が止まった
ゆあんくんの左足が無かった
あれはゆあんくんじゃない何かだ
🍪「違う…違う違う…!!」
🦖「のあさん落ち着いて!!」
私は全速力でその場を離れる
太鼓の音もどんどん近づいていっている
🍪「っはぁ…はぁ…」
🦖「のあさん大丈夫、?」
🍪「大丈夫です…けどそろそろ充電が…」
圏外での電話で電力を使ってしまい、
残量は残りわずかとなっていた
🦖「でもこんなところで切れちゃったら…」
🍪「ですよね…」
しばらく歩くと一つの明かりが見えた
誰かいる、?
⚡️「おーいのあさーん!!」
たっつんさん!?
🍪「どうしてここが!?」
🦖「え、なになに?」
電話の奥でじゃぱぱさんの困惑の声が聞こえる
🍪「たっつんさんが来てくれました!」
🦖「そうなの?なんで場所わかったんだ?」
🍪「分かりませんが…けど安心しました!」
---
本当にそれはたっつん?
さっきのゆあんくんのあれを聞くと、
どうしても疑ってしまう
⚡️「シェアハウスまで送るわ」
🍪「ありがとうございます!」
車に乗るような音が聞こえてエンジンがかかる
🍪「そういえばここどこなんですか?」
⚡️「八街市やで」
🍪&🦖「え?」
そんなわけなくないか?
だって、東京から八街市まで乗り換えしないといけないんだよ、?
のあさんが乗る電車を間違えた、?
いや…何年も使ってる場所の路線なんて間違えるはず、、
🍪「あの、、たっつんさんどこに向かってるんですか、?」
⚡️「…」
ガタガタという音が聞こえる
山道、?
のあさんの焦る声が耳に響く
俺はどうしたら、
そんなことを考えている俺に、
予想外のことが起きた
ガチャッ
⚡️「はああ…疲れたああ…」
…は?
🦖「たっつん、?え、なんで、?」
電話の奥から聞こえていたはずの声が
自分の目の前で聞こえる
⚡️「ん?どしたん?」
🦖「いや、え、?お前のあさんのこと迎えに行ったんじゃ…」
⚡️「は?」
たっつんは笑いながら言う
⚡️「今日たつうり配信で、さっきまでうりと配信しとったで?」
うそだ、
だったら…だとしたら…
`のあさんが今一緒にいるのは、誰?`
背中が冷たくなった
手が震えて止まらない
🦖「のあさん降りろ!!そいつはたっつんじゃないっ!!」
なんとか声を絞り出した
🦖「のあさん今どこ…っ」
どこにいるの、そう言いかけたその時、
ブツッ
電話が切れた
何も考えられなかった
たっつんが何かを呼びかけて、、
その声でうりとなお兄が来て、
けれど何を言っているのかは分からなかった
その後、のあさんと電話が繋がることはなかった
シェアハウスに帰ってくることもなかった
のあさんは、生きているのかも分からなかった
その後、ゆあんくんが夜中に俺達に言ってきた
🍗「俺さ、今日変な夢見たんだよね」
🍗「のあさんがさ、」
🍗「`俺とたっつんの姿した何かに○されてる夢`」
夜中の電車は恐ろしい…
おつなこ!!