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幽霊の2人
チリコンカンを撃退したあと、わたしたちはまた敵を見つけた。
「あ、由有さんと紅さん」
最近、出会ったような顔たち。
「闇!」
闇と空だ。
「すみません、通したいんですけど、戦闘欲にはあらがえないんです。お願いします、たたかってください!」
「以下同文」
闇と空が話す。
「分かったわ。さ、闇に包まれた夜はわたしたちが目を覚ます時。わたしたちの力、見せてあげるわ。空符『風刃』」
「闇符『闇の連撃』」
ごおおおおっ、と闇をも切り裂くような轟音が響き渡る。ところどころ闇のボムが飛んできて厄介だ。
「魔符『ビーム・シールド』!」
ぴったりと、わたしと紅にバリアがひっつく。
「飛符『天翔ける一撃』!」
「魔符『ハイパービーム』!」
紅の魔鏡からばっと光の筋が飛び出す。これこそ、彼女が得意とする放ビーム魔法。
「きゃっ!空さん、あとはよろしくお願いしますっ…!」
「分かったわ。空符『濃度乱』」
すっとつぶやく声が聞こえたかと思うと、息苦しくなってきた。
「っ!!」
バリアを貫通する__
「魔符…『ハイパービーム』」
「空符『空気の守護神』」
「飛符『天翔ける一撃』っ」
紅の秘技でおとりをしかけ、一気に畳み掛ける。
「うっ…」
よろよろと、空は倒れていった__