公開中
人生ゲーム
こんにちは。ふふ、わたしはレイ。びっくりした?そうよね。
わたしは全国各地を巡って、いろんな遊びをしているの。伝統的な遊びをね。最新の、画面がチカチカするようなゲームは嫌い。
わたしは幽霊なの。ふふ、驚いたかしら?なぜ死んだかって?いじめよ、いじめ。あの遊びだけは、わたしは大っ嫌いだわ。
かくれんぼっていう口実で、最後、2…いや3だったかしら?そう、それぐらいの高さから突き落とされて即死だった。そうそう、この間…わたしを殺した奴らの子供が、またいじめをしてたから殺してやったわ。…いや、今でも通りゃんせの呪いにかかってるかもしれないけど、そんなの知ったこっちゃないわ。遊びの力を使えるようになって嬉しいけど、こんなことはもうしたくないわね。あやとりで永遠の痛みを味わわせてもよかったし、人形に体じゅうをついばんでもよかったわ…いえ、もうやめておきましょ。
最初こそ、わたしたちを殺した奴らに成敗してやろうと思ったわ。でもしだいに、ただただ純粋に遊びたいという思いも湧いてきた。だから、素直でいい子とは楽しく遊んで、ルールを守らない子にはお仕置きをする…そういう方針を決めたわけ。ふふ、怖かったでしょ?でも、あれは仕方ないこと。昔よりもっと悪質な手口でいじめが増加してるから、多少の犠牲は仕方ないわ。
さて、次はどこへ行こうかしら?あなたのもとへ行ってもいいわね。
その時は、わたしと遊んでくれるかしら?ふふ、今ではこんな怪しげな少女と遊ぶなんて、保護者がわめきそうね。いいのよ、こういう宿命はわかりきっていたことだから。
いつあなたのところへ行っても、わたしに封印されないように気をつけて。
___じゃあ、これからのゲームも楽しんで。くれぐれも、わたしみたいなゴールの仕方をしちゃだめだから。