公開中
刻
senrinokyu
おそらく読んでて気持ちの良い話ではありません。初書き
強く何かがぶつかる音がした。
俺は振り向かずにその場を去った。
今は昔……と始まりたいところだが、残念ながら何気ない日常を送っているただの高校3年生である。
俺は引退試合が終わり、結果は地区大会4位のなんとも言えない結果だった。それなりの努力はしてきたつもりだったので多少心にきたが、受験でそれどころではなくなっている最中である。
カチッ…カチッ…と静かな中で時間が過ぎていく。そんなものを感じながら勉強に集中できずにいた。俺は小さなもの音なんかでも集中力をなくすタイプなので勉強は苦手で仕方がない。
「まだ夏前だってのになんでこんなあちぃんだよ」
春の終わり頃である今、気温はなぜか37度をこえている。地球温暖化のせいなのか、ただただ暑いだけなのかはわからないが、むかついてるのは事実だ。
最近よく夢を見る。暑い中で色々な人が騒いでいる声が。うるさくてうるさくて人のいないところを探しても見つからない。常にどこかに人がいる。そんな憂鬱な夢を毎日見ているのは日頃の行いなのだろうか。
ある休日の昼に俺は勉強をするために図書館へと出たのだが、暑くて裏道を通っていくことにした。
「人が倒れてる」
なぜか口に出た言葉はこれだった。運が悪かったのだろう。怪我はない、きっと二日酔いかなんかだ。面倒ごとを避けたかった俺は時間の惜しさに無視をしてしまった。だが、もっと運が悪かったみたいだ。
「おぉ、っとガキ、こいつどうした?」
人に見つかったのだ。無視しているということもきっとばれている。どうする、逃げるか、と考えるのは少し頭が回っていないではないかと思える。もうだいぶ離れているのだ。無視して去ろうとしている。そのまま行ってしまうか。と思った途端に眩暈がした。倒れるわけではない、ただ、視界が定まらないし、気持ち悪いわけでもない。
「おぉ、っとガキ、こいつどうした?」
なんだこいつbotか?と思った。相変わらず俺は頭が悪いなぁ。
振り返ってしまったのだ。しかも真顔で。目に映ったのは血を流しているさっき倒れていた人とこっちを睨みつけている柄の悪い男性一人。いかにも殴りかかってきそうなやつだな。と思ったのも遅かったのだろう。もう殴られて俺は鼻血を出していた。
「え……?」
「はぁ、うちの連中も代えばっかいるわけじゃねぇんだよ」
代え?なに言ってんだこのおっさん、は?と思っていると、足から何か温かいものを感じた。なんだろうなと思ったが、とりあえず殴られそうなので右手でガードしようとした時、右手には底が割れた瓶があった。それは相手の喉元を突き、相手は呼吸がままならないような感じで倒れ、もがいている。
俺がやったのか……?
思わず嘔吐をした。自分がやったのかなんなのかに関わらず、見慣れない光景にさぞ肝を冷やし、うずくまり、気絶しそうだった。
俺はそこから走って逃げ出し、家に着いた。
「ただいま」
といったら、おかえりと帰ってきた。俺は真っ先に自分の部屋に戻り、血濡れた服をバレないように、自分ではないと言い聞かせるように処分した。が、遅かったみたいだ。もうインターホンが鳴っている。
「うちの子がそんなことするはずありません!」
と母の声が聞こえたが、警察官はあのあたりを巡回中だったらしく、俺が血濡れた服で出てくるをの見た後、路地を確認すると、人が二人死んでいた。ということだったらしい。母を振り切ったようで
「きみ、さっき路地にいたよね、何してたんだい?」
と部屋にズカズカ入ってきて、そう確認してくるので、通り抜けようとしたら人が死んでいて、と言うどんなに下手な嘘なんだと思われていそうな言い訳をした。俺は気持ち悪くなり、トイレに行こうとした。が、また眩暈がした。
「戻った」
と言ってみれば警察官は銃をこちらに向けていた。足元を見てみるとなぜか赤黒く染まっている。手には果物ナイフがあり、呆然と眺めていた。
「まだやり直せる、落ち着くんだ!」
警察官はそう言っているが、なぜか、どうしても気持ち悪くてこの部屋から出たかった。と思ったのも束の間、また眩暈がしていた。はぁ、辛い、苦しい、そう言いたかったが声は出なかった。
次戻った時、俺の手にはもっと大きなナイフに変わっていた。警察官の目が先ほどよりも鋭く、今にも殺されそうだった。だが、俺は恐怖に負けた。殺されそうで怖くて、警察官の首元に手が届いてしまった。部屋は赤く、もう察していた。あぁ、と思って力が抜けた。すると、足に激痛が走った。声にならない悲鳴をあげるが、警察官はまだこちらに銃口を向けている。
「発砲しました、応援をお願いします!同伴は助からないかもしれません!」
「俺じゃない俺じゃない俺じゃない俺じゃない、俺じゃないんだよ!!!」
と崩れた俺は部屋から出ようとしたが、また眩暈が起きた。
足に激痛が走る。目の前にはさっき俺がナイフを突き立てた警察官。手には重たいものがあった。なんとなく察した、やらなきゃやられると思った俺は、引き金を引いた。俺は二人目を殺めた。俺は無我夢中で走り出し、一階に降りると、母と弟がいた。玄関を走り抜けようとしたが、足のせいで階段から落ちてしまった。発砲音を聞いていたのか、母は青ざめた顔で俺に駆け寄ってきた。
「止血しなきゃ!!!」
そう言ってタオルを俺の足に結んで止血しようとしたのだろう、その時、また眩暈がした。
戻ると俺は、母にナイフを向けられていた。どうしちゃったの…と涙でぐしゃぐしゃになった顔で問い詰めてくる。
「違う!俺は何も!!!」
と言って周囲を見渡した。すると、あぁ、俺はどうしてしまったのか。弟は死んでいた。だが今までとは違う。俺は武器を持っていない。首元を見るとなんとなく察した。もう俺は戻れないと、孤独感と絶望感で死にたかった。もう楽にしてくれと、母に懇願する。
「殺してくれ」
母は躊躇っている、いくら兄弟を殺したとはいえ、息子を殺すことなどできない。そう判断するのは正常だ。俺は母からナイフを奪い、首を切ろうとした。
その時、また眩暈がして、さっきと同じ状況に戻った。
「なんなんだ……なんで死なせてくれないんだ……。」
母は決心はまだ躊躇っていたが、俺は嫌だった、俺は違う、俺じゃないんだ、誰かが勝手に…そうして俺は母の首に手をかけた。だが、また眩暈がした。
次、母は凶器を持っていいなかった。俺は、なぜかこう言う時に勘が良くなる。俺は母を殺めたまま、これは夢だと思いながら逃げ出した。
きっとこの悪夢は続くのだろう。
そう思った時。俺はベッドの上で目を覚ました。
熱中症で倒れていたらしい。そう聞いて安堵して、母と弟、父の顔を見た。眩暈はまだ少し残っていたが、これくらいなら大丈夫だろう。
にしても布団の引力はすごいな全く起きれる気がしない、と微笑んでいた。
初めてにしてはハードルが高すぎまして、これ以上書いてるの辛かったのでやめました。
もう2度とこういうのは書きません。辛いので。