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夜の蝶と私
夜の蝶と私(リュメル)の物語です。
だいぶ私(リュメル)が狂ってます。
貴女は美しかった。
舞を舞う姿や、人々を誘惑し翻弄する姿。
朱色の髪と、鶯色の瞳。
ふっくらとした唇、赤く染まった頬。
夜の街に香るチュベローズ。
きっと街の者は皆惚れていただろう。
私もその一人であった。
夜の蝶。
決して触れられない、夜の蝶。
そんな貴女に私は触れてしまった。
潤む瞳、美しく豊かな実りを孕んだ、罪深き曲線。
夜の蝶の余裕の笑みが崩れ、快楽に飲まれる表情。
甘美な啼き声。
私が触れた時は未だ誰も触れたことのない、純潔の蕾だった。
だが、私が触れてしまったが最後。
蕾は華を開き、蝶は羽ばたけなくなった。
リュメル「申し訳ないことをした。私が貴女を養おう。」
そう声をかけた。
今思えばあの言葉は貴女には屈辱だっただろう。
翌日の夜から蝶は街から姿を消した。
私は必死に探し見つけたというのに、貴女がこのように硬く冷えてしまっては元も子もないだろう。
リュメル「はぁ…貴女はずるい人だ。」
だが、これで貴女と私はずっと一緒だ。
今から貴女と同じ場所に向かうよ。
貴女を華開かせ、羽ばたけぬよう殺した私だが、貴女は私を許してくれるでしょう?
待っていてくれ。
男は自分を刺した。
夜の蝶の前で、狂気に満ちた笑みを浮かべて。