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私のお兄ちゃんは【国宝級イケメンアイドル】!?
ここなっつ
第2話:リビングの特等席は、譲り合い(奪い合い)?
美味しい唐揚げでお腹がいっぱいになった後。
私はリビングの大きなソファに座って、スマホで動画を見ていた。
すると、トコトコと近づいてきたINIの癒やし担当・佐野雄大が、私の隣にすぽっと収まる。
「ここな、何見てんの〜? あ、これ俺も好きな動画や! 一緒に見よ!」
「うん、いいよ。雄大にぃ、それちょっと体勢きつくない?」
「ええねん、ここなの隣が一番落ち着くから……」
そう言って私の肩に頭を乗せてくる雄大にぃ。大型犬が甘えているみたいで可愛い。
……と、そこへキッチンからコーヒーカップを2つ持った許豊凡(フェンファン)が歩いてきた。
「雄大、ここなにベタベタしすぎ。ここな、はい、温かいココア。少し勉強するって言ってたから、頭が働くように少し甘めにしておいたよ」
「フェンファンにぃ、ありがとう!」
「ふふ、どういたしまして。頑張ってね」
知的で優しいフェンファンにぃの笑顔に癒やされていると、ソファの背もたれ側から、ひょっこりと顔を出した人物が。池﨑理人だ。
「なになに〜? ここな、フェンファンくんのココアだけじゃなくて、俺が買ってきた高級チョコも食べる?」
「あ、理人にぃ。食べる!」
「よし、じゃあ『あーん』して……」
「ちょっと理人、何どさくさに紛れて甘えさせてんの」
呆れたような低音ボイスとともに現れたのは、西洸人。
理人の頭を軽く小突くと、私の前にしゃがみ込んで、私の足をトントンと叩いた。
「ここな、学校で疲れたろ。足、マッサージしてやるよ。俺、ダンスで足の解し方には詳しいから」
「えっ、洸人にぃが!? 贅沢すぎる……!」
世間のファンが見たら気絶するような状況だけど、我が家ではこれが日常茶飯事。
リビングのあちこちを見渡すと、さらに贅沢な光景が広がっていた。
少し離れたテーブルでは、JO1の金城碧海が、じっとこっちを見つめている。
目が合うと、碧海にぃはいつものクールなポーカーフェイスのまま、すっと手元にあったイチゴのタルトを私の方に差し出してきた。
「……食べるか? ここなの分、残しといた」
「碧海にぃ……! ありがとう、後で食べる!」
不器用だけど、実は誰よりも妹想いで優しい碧海にぃ。
その横では、INIのツインメインボーカル、藤牧京介と髙塚大夢が何やら揉めている。
「ちょっと大夢、さっきのハモり、俺の方が半音高かったって」
「えー? 京介の気のせいだよ。なぁここな、どっちが合ってたと思う?」
突然話を振られて困っていると、JO1の川西拓実がゲーム機を片手に、ふにゃっと笑いながら参戦してきた。
「大夢くんも京介くんも、ここなを困らせたらアカンで。ここな、そんなことより一緒にゲームしよ? ほら、コントローラー」
「拓実にぃ、私それ一瞬で負けちゃう」
「大丈夫、俺が全部守ったるから!」
ゲームの中だけでなく、現実でも過保護な兄たち。
すると、リビングのドアが開いて、お兄ちゃんたちの中心人物、川尻蓮、白岩瑠姫、木村柾哉、後藤威尊、松田迅の5人が入ってきた。
「ただいまー。あ、ここな、みんなに囲まれてる」
柾哉にぃが柔らかく笑うと、迅にぃが「ずるい! 俺も〇〇の隣がいい!」と雄大にぃの隣に無理やり割り込んでくる。
「こら、迅、静かに。ここながびっくりしてるでしょ」
蓮にぃが優しく迅を嗜めつつ、私の髪をポンポンと撫でてくれた。
「ここな、今日もお疲れ様。みんな、ここなのことが可愛くて仕方ないんだよね」
瑠姫にぃが王子様スマイルでそう言うと、威尊にぃが「当然やろ! ウチの妹は世界一やからな!」と胸を張る。
「……もう、みんな本当に過保護なんだから」
呆れつつも、愛おしさが止まらない。
22人の大好きなお兄ちゃんたちに囲まれて、私の夜は今日も大賑わいで更けていくのだった。
(第3話 へ続く)