公開中
碧に沈む。
切ない、かも?
登場人物
檸檬 (瑞と友紀の幼馴染兼親友) (れもん)
瑞 (檸檬と友紀の幼馴染兼親友) (まこと)
友紀 (檸檬と瑞の幼馴染兼親友) (ゆうき)
注意)碧瑠璃色のことを、碧と表現しています。
--- --碧に、沈んでいく-- ---
---
真夏の海で二人はしゃぎ遊んで、
檸檬:ずっと親友。
って、誓ったあの日が懐かしい
今はキミはいないけど
それでも、君のように、強くありたい。美しくありたい。気高くいたい。
1人で来た海、昔キミと来た海。
--- 水しぶきをあげて。海の彼方のキミへ。 ---
---
最初は、信じられなかった。
次に 悲しみに溺れて。
次に 無性に腹が立って。
次に 後悔をして。
最後に 涙をこぼした。
キミといた時間はあの夏は二度と帰ってこない
碧の美しかった海は今、灰にかすんで。
キミがいないと、海が、色が、何もかも、視えないの。
色がかけて、何もかも。海の彼方へ、届くかな?
今はキミはいないけど
それでも、君のように、強くありたい。美しくありたい。気高く賢く生きていたい。
1人で来た海、昔キミと来た海。
水しぶきを、あげてよ海の彼方から
そしたら、私は、気づくから。海の彼方へ泳ぎだした雲、かき分け碧い、空へ。
---
ー昔、海岸を、ゆっくりとした歩幅でキミと手をつないで
歩いて、散歩したっけね。あの時、拾った貝殻は今でも宝箱にー。
キミがいなくなったのは、私が海の怖さを知った時。
私さえ、助けなければ、キミは生きてたはずだったのに。
私は、存在してはいけないんだ。一人を殺した、犯罪者。
今はキミはいないけど
キミのように、強くありたかった。美しくありたかった。気高く賢く生きていたかった。
でも、ずっと、背中にナイフを刺されてるように感じるんだ。
瑞「私は檸檬のせいで死んだのに、檸檬はのうのうと、普通の人生を歩むの?」
って。
私は、ただ、何もできず、キミを呆然と眺めたあの日、
死のうと、思ったんだ。でもできなかった。キミに、助けてもらったのに、
死んだら、キミは、なんのために死んだんだ?
1人で来た海、昔キミと来た海。こんなに、違うんだね。
檸檬「ねぇ、もういいでしょう?」
波をけりながら問う。
私、頑張ったよね。もう、独りの寂しさから抜け出したい。
檸檬「ねえ、もういいでしょう?」
波をけり、問う。私は、
キミの死を、無駄にしないために、ただそれだけのために、生きてきたんだから。
今はキミはいないけど
それでも、君のように、強くありたい。美しくありたい。気高く生きていたい。
そんな想いなんて、海の、泡のようにシュワリ、消え去って。
1人で来た海、昔キミと来た海。
檸檬「もう、いいよね。」
波をけりながら、問う。
最後、独りポツンとつぶやく。
檸檬「さようなら。」
私の体は沈んでいった。
???「檸檬!」
---
誰かが、私の、名前を呼ぶ。
でも、もう戻れない。戻る気もない。
手を、上に伸ばしてみたけど、とても海面には届かない。
光の揺らめく海の世界は、とってもきれいで。
ここが、海の中じゃなかったら、泣いていたんだろうか。
頬を、しずくが、流れたように感じた。
こんな綺麗な景色を見ながら死ねるなんて。
キミも、見たの?
心の中の、言葉にもならない言葉が、
口から泡となってはじける。
シュワ…
この泡は、海面まで届くのだろうか。
海の彼方のキミへ、
「今、行くよ。」
--- ---碧に、沈んでいく。--- ---
これ、リアルのやつらにばれたら死ねるわ。うん。