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5話 カラオケ
「ん〜」
れるは伸びる。今日そう言えば#名前#とデートか。わくわくする気持ちを
胸に仕舞い準備をする。
「ふわぁ〜」
#名前#はあくびをする。軽く伸びて
「おはようニコッ」
と作り笑顔で笑いかける。れるも「おはよう」と返し朝ごはんをつくる。
「今日カラオケ行こや!」
れるは提案する。
「いいねニコッ」
笑って返す#名前#は何を歌おうか迷うような素振りを見せる。トントンジュージュー。
れる達は他愛のない話をしていたら朝ごはんが出来た。
「頂きます」
手を合わせフレンチトーストを食べる。
「美味しいねっニコッ」
太陽とともに笑いかける可憐な彼女に食事中なのに心奪われる。
「ご馳走様でした。」
れる達は朝の支度を済ませ家を出る。
「楽しみやな!」
れるは話しかける。歩いている最中に少しでもずっと居たいから。
「ねニコッ」
優しく作り笑いで微笑む#名前#も可愛い。
「何歌うん?」
れるは気になったから何を歌うか尋ねる。
「天ノ弱歌おうかなニコッ」
天ノ弱。#名前#の好きな歌だ。
「僕がずっと前から思ってることを話そうか友達に戻れたらそれ以上は
望まないさ。」
#名前#の包み込むような高音がカラオケルームに響く。
「君がそれでいいなら僕だってそれで構わないさ
嘘つきの僕が吐いたはんたいことばの愛のうた」
少しキーを下げ落ち着くような声音で歌う。その声に今は居ない母さんを
思い出す。
「今日はこっちの地方はどしゃぶりの晴天でした
機能もずっと暇で一日満喫してました
別に君のことなんて考えてなんかいないさ
いやでも本当はちょっと考えてたかもなんて」
キーを戻し、少し声量を上げる。れるは#名前#の歌声に釘付けになる。
「メリーゴーランドみたいに回る僕の頭ん中はもうグルグルさ
この両手から零れそうなほど君に貰った愛をどこに捨てよう?」
キーを上げ今まで聞いてきた高音の中で綺麗な気がする。
「まだ待つよ もういいかい」
最後まで綺麗に歌っていた。れるは何を歌おう。れるは何を贈ろう。
れるはこの歌を送る。
「また夢から覚める濡れた瞼を開ける狂おしいほど思い残す自分の醜さを呪う
身を焼かれるような絶望も糧になろうか焦がれに焦がれるまま燃やし続けている
キラキラお星さま宿したあなたのeyesカラカラ乾いて可哀想なlackof愛?
すべてを孤独から救う眩しい光僕にだけ落ちる影はあなたのせい?
致命的な欠落をくれたね身勝手な巨星狂わされた生
お願い声を聞かせて声を聞かせて絡まって歪んでしまった傷さえくれたのは
あなただけあなただけあぁあなただけあなただけ
お願い僕を見ていて僕を見ていて宿命に刻まれた痛みさえ武器にして
何時かの後悔すら照らせるように
あなたが居ないと生きていけない何もかも捧げてしまってもいい
あなたの愛がまだ足らない欠けたものは何で埋めたらいい?」
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れる達は歌う。ダーリン、ダーリンダンス、セレナーデ、少女レイなど
色々歌う。楽しい時間もあっという間に過ぎ、れる達は家へ帰ろうとする。
でも、トラックが猛スピードで家族を跳ねようとした。れるは固まった。
守りたいのに、体が動かない。ダッ!#名前#は駆け出した。家族を突き飛ばし、
キキィー!と音が聞こえた。れるは恐怖で瞑っていた目を開ける。そこには
血まみれで#名前#が倒れていた。
「#名前#っ!」
れるは駆け出す。周囲の大人は救急車を呼び忙しかった。れるはそっと
#名前#の体を抱きしめる。ハァハァと軽く息をしている。お願いやから、生きてや。
救急車は到着した。れるは付き添いで乗り込む。
「#名前#っ…。」
れるは目から涙が出る。「男なのに泣かないで」って言われても今は関係ない。
もう失いたくないだけやのに。病院に運ばれ、色々器具をつけられる。病院の
先生からの言葉を待つ。れるは助かるようにと願い、今までの思い出を想う。
「れるさん」
「#名前#はっ…、」
れるは焦りのあまり#名前#の名前を呼ぶ。
「生きていますがしかし…。」
れるは聞きたくないことを聞いた。
「記憶喪失かもしれません。」
嘘やろ…。れるの目には大粒の涙が溢れる。
「治す方法は…。」
先生は続ける。
「思い出を思い出すことです。お二人で話してきてください。」
先生はそう良い、病室を後にする。
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ここはどこだろう。私は確か家族を助けて轢かれたんだっけ。
「#名前#っ!」
「貴方は誰ですか?」
私はわかんないから、ごめんなさい。
1869文字!
ちょ、え、まって!なんかこう、良かった(?)