公開中
君が望むなら
私は|天童由絃《てんどうゆづる》。
ごくごく普通の中学生です。
今、ある人との関係に悩んでおります。
.....まぁRさんとでも呼びましょうか。
Rさんとは仲良くさせていただいていますが、最近避けられている気がするのです。
問題はここからです。
今は美術部の休み時間で教室にいます。
机を開けました
↓
なんか入ってる
↓
手紙やんこれ.....
↓
開けるか...... ←イマココ!
さて_______どうします?
---
そうして私は結局開けてみることにした。
手紙をよくみると律儀に名前かいてますけども。
そして、面倒臭いことに
『Rさん』ですけども!?
ぁ、終わったかも.....
しかも、見事に体育館倉庫ですし。
______これボコられるのでは?
大勢に殴られて亡き者にされるのでは!?
あぁ、どうしよう。
もう足は体育館倉庫に向かっている。
帰ろうとすればするほどに向かう足は早くなる。
逃げなきゃ、逃げなきゃ!
『 とん。』
肩を、叩かれた。
私の後ろにはR.....|莉兎《りう》がいた。
「な、何か、な?」
震えながらそうこたえた。
が、莉兎の口から発せられたのは衝撃の一言だった。
「由絃。彼氏浮気してるけどいいの?」
「へ?」
意味がわからない。
私の彼氏_____宗平くんが?
「急にごめん。でもどうしても伝えたくて。」
「うち、宗平に告られたの。」
「だから、どうしたんだろうって。」
「なんで......」
その一言しかでて来なかった。
あなたは私を無視した。
じゃあ、なんで...?
「由絃。」
「無視してごめんなさい。」
「宗平に言われて。」
「でも、従ったうちが悪い。」
「本当にごめん。」
「いってくれて、ありがとう....!」
やっぱり、莉兎は莉兎だ。
昔から変わらない。
中学に入ってから変わってしまったと思っていたけど、謝るときはちゃんと謝る。
莉兎。ありがとう。
「宗平。どうするの?」
「話し合う。それで話が通じなかったら別れて、関わらない。」
「....そっか。」
「てか部活いいの?」
「あ"」
帰った私は何だか、嬉しい気がした。
宗平くん。なんで...?
なんで、私を振らなかったの........?