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#11.
「お前らが見たいオレってなんだ?」
「座長・いい兄・学級委員・親友・仲間・先輩……」
「どの『天馬司』なんだ?」
「オレには演じる役が多すぎた」
「本当の自分すら見失ってしまった」
「司、くん…」
「……話はおわりだ…ミク、早く追い出してくれ」
「………」
「まって!司く…」
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「……このセカイも…もういらない」
「なぁミク…セカイを消すことってできるか、?」
「……うん」
「…消してくれ、このセカイを」
「……うん、待ってて…」
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幼い頃から、ずっと1人だった
両親も、口を開けば『咲希』『咲希』って…
咲希が憎いわけじゃない
両親が憎いわけでもない
あの頃は寂しかったんだろうな
自分も相手にしてほしくて
時々わがままを言ったりしていた
そのわがままのせいで、両親を困らせてしまった
その日からオレは『いい子』になった
いつか、自分のことも見てくれる
そう思って演じていた
でも、現実はそう上手く行かなかった
誰も…オレのことを相手になんかしない
それでもオレは、演じ続けた
ずっとずっとずっとずっとずっと
本当の自分を隠して…
そうやって演じ続けていたら、
自分を見失ってしまった
……最後は仲間まで傷つけてしまって…
「最低だな、オレ」
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--- 天馬司の単独|ショー《人生》、これにて終演です!! ---
--- ご清聴ありがとうございました!!!! ---
--- また来世でお会いしましょう!!!! ---
最後はハッピーエンド…なんて、
できなかったな……
___暗 闇 に 浮 か ぶ 一 つ の ス タ ー end